既卒院落ち無職、スマブラで就活してしまう
2022年3月某日
今日は私が4年間通い続けた大学の卒業式です。
留年や卒論未完成の危機はありましたがそれらを何とか乗り越え無事卒業生として式に参加できます。
思い返せば色んなことがあった4年間でした。
製図実習で連日徹夜したり
ギター始めてみたり
初めてスマブラのオフ大会行ったり
同期の皆はそれぞれ院進や就職などで別々の道を歩み始めます。私は院試で滑ってしまったため院進はできませんでしたが…その件に関してはもう吹っ切れているので大丈夫です。
ありがとう我が母校
ありがとう同期達
ありがとう全ての人々
私は今、新社会人として次のステージへ歩みはじめ……
はじめ…
はじめ…?
あ?
あれ?
俺就活してなくね???
2022年3月某日
ここに1人無職が誕生しました。
就活を始めよう
無職はヤバい!というわけで今更ながら就活を始めていきます。
スペック確認
1年前は院試勉強に励んでた(わけではないがどうせ受かると思って就活はしなくて良いと考えてた)ため、この時点で就活に対する知識はほぼ0です。とりあえず今自分がどういう立場でどういうスキルを持っているのか整理しておきましょう。
こちらが卒業時点でのスペック⬇
・既卒
・22歳
・無職
・院落ち
・資格無し
・インターン経験無し
・TOEIC500
・タミスマベスト16
あちゃー😅
4年間何してたんですかね!
スマブラしかしてませんでした!!
しかしいくらスペックが貧弱でも突っ込まなければならないほど切羽詰まった状況なんです…(親元で2年もニートする訳にはいかない)
なんとか今年中に内定を取るしかない!
就活ってどう進むの?
自分はそもそも就活の順序をよく知らなかったのでまずそこの勉強。
どうやら就活は
1.志望業界決める
2.説明会やインターンに行く
3.受けたい企業のES(エントリーシート)書く
4.試験や面接
5.内定
という順序で進めていくらしいです。
じゃまず志望業界を決めましょう。
まあ自分の場合は建築学科を出ているということで「うーん、建設業界!w」とすんなり決まっちゃいました。
※(ホントはココめちゃ重要だから皆さんはちゃんと考えて決めて下さい!!!)
ほんじゃお次は説明会行きますか。
3月下旬から4月末にかけて15社ほど説明会に行きました。中には30社も説明会に行ったと言う人もいましたが既卒で時間がある自分でもキャパ的にはここいらが限界。まあ同じ業界だったらどこも似たような説明してます。
あと「説明会に行きました」って書きましたけど全部オンラインでしたね。zoomが大活躍。もちろん全て下半身パジャマで参加しました。
説明会の後、志望する企業を何社か決めてESを出すというワケです。
ESでスマブラを使おう
ESって何書くの?
ESの内容は大体
・志望動機(200〜400文字)
・研究内容(200文字)
・自己PR(200〜400文字)
・学生時代に力を入れたこと(200〜400文字)
が主に聞かれます。
「ほな書こか〜」つっても、毎秒かかさず僕のツイートやnoteを見てる皆さんならご存知の通り、自分の文章力はカスです。絶妙に読みずらい。(←読み“づ”らいです。こういう間違いも平気でします)
なのでESは父親に添削してもらい整った文章にして出しました。家族以外でも先輩や大学の就職課の方に添削はお願いしたほうが良いです。
「ガクチカ」が重要
ESの内容を深堀していきましょう。先程挙げた中でも学生時代に力を入れたこと(通称ガクチカ)が特に重要かと思います。
志望動機は他の学生も似たようなこと書くでしょうし、研究内容はやってることをそのまま書くだけ、自己PRは抽象的になりがちです。それにひきかえ、ガクチカは具体的なエピソードを交えて書かないといけないので最も就活生の個性を表す項目と言っても過言ではないでしょう。
でも俺、スマブラしかしてなかったなァ…😢
じゃあスマブラのこと書いちゃお!!!!😆
スマブラのことって何書くの?
幸い自分は学生時代に「KITスマサー(京都工芸繊維大学ゲーム部スマブラ部門)」の部門長と「大学スマブラサークル連合」で副代表を務めていました。これを使います
「KITスマサー」は後輩のAOIくんが作ったゲーム部傘下のスマブラサークルです。自分はゲーム部立ち上げ当初から乗っかっており、その縁もあって上記のサークル幹部を務めました。
大学スマブラサークル連合はうたぬさんや浅島さんなどが幹部を務めた全国にあるスマブラサークルを集め様々なイベント(スマサーリーグなど)を企画する団体です。こちらも縁あって副代表の方を務めました。
「お前乗っかってるだけじゃねぇか!」
その通りです。特に自分が大きな仕事を成し遂げたエピソードではありません。でもそれっぽく言い換えましょう。
都合の良い言葉に言い換えよう
以下、自分のエピソードを程よく脚色した文章です。
ここでの言い換えポイントをいくつか
ポイント①:ゲームやスマブラなどの単語は全て「e-sports」に書き換えましょう。見た目良くなって文字数も稼げますし面接の時に話が広がりやすいです。
ポイント②:副代表やその他役職は全て「幹部」に変えましょう。
ポイント③:実績や人数は具体的な数字を出してリアリティを持たせましょう。
これ守るだけで見栄えが良くなり面接官に自分の実績が伝わりやすくなります!
身についた能力を書こう
こんな具合でガクチカの前半部分を書いたら後半の「その経験から何の能力を得たか」を書いていきましょう。エピソード書いて終わりじゃないですよ!
企業に喜ばれそうな能力はざっとこんな感じ⬇
・リーダシップ能力
・調整力
・忍耐力
・協調性
・計画力
・実践力
・発想力
・コミュニケーション能力
自分の志望業界や業種に合わせて前半のエピソード部分とここいらの能力を繋ぎ合わせましょう。(自分の場合は協調性やコミュニケーション能力に繋げました)
そんなこんなでES完成!
提出前に身近な就活経験者や就職課の教員に文章を見てもらうことも忘れずに!
結果発表
上記のESの突破率とそのESの内容を引っさげて挑んだ面接の突破率を発表します。全12社にESを提出しました。
ES・筆記:9/12 75%
1次面接:8/8 100%
最終面接:4/6 67%
選考辞退:3社
不採用:5社
内々定:4社
おお!?
この結果は良い意味で想定外でした。
やはり自分の趣味の事を話すと自然と緊張はほぐれますし、面接では物怖じせずハキハキと喋れていたと思います。あと「e-sports」という単語は目新しさがあるため面接官の方々からの食いつきがかなり良く、面接中はにぎやかにお話できました。やはりESに自分の活動のことを正直に書いて良かったです。
ありがとうスマブラ
あ!!!!!
左の奴もうイキんなよ!!!
おまけ:本当にスマブラしかしてなかった人へ
「拙者サークル活動の幹部どころかそもそも何も活動してないでござる!強いて言えば4年間スマブラのレート戦を潜ってましたでござざざw」
こんな人もいるかもしれません。確かに自分はかなり恵まれた状態で就活しましたし、本当にプレイヤーとしてしかスマブラに関わってなかった人には刺さらない記事かもしれないです。
しかし先程書いた企業に喜ばれそうな能力に繋がるのであれば、プレイヤーとしての実績をガクチカに書くことは有効だと思います。
ホントのスマブラ就活シミュレーション
例えばここに「色々キャラ対頑張ってスマメイトレート1500から1800に伸ばした」Aさんが居たとします。
キャラ対を頑張ったとはある程度自分で研究して解答を導いたという一連の工程とみなし「実践力」がついたことにしましょう。また1800まで粘り強く対戦した経験から「忍耐力」がついたことにしましょう。
またのちょうさんの調べによると最終1500以上のユーザーは全体の約45%、最終1800以上のユーザーは全体の約5%らしいです。
以上を踏まえAさんの実績を就活用に言い換えると、
「私はe-sportsの競技者として活動し、他の様々な競技者の動きや癖をまとめあげ、当初は上位45%ほどだった順位も最終的には上位5%の順位へと登りつめました。この経験から私は実践力と忍耐力がついたと実感しており、御社の業務に貢献できると考えております。」
といった具合になります。
通りそうじゃね???
うーん😅
実際に出さない限り空想の域を出ないので、誰かこの文章をそのままESに書いてどうなったか結果報告してほしいです。俺を信じろ
もう少し現実的にスマブラだけで就活しようと思うなら、
・オフ大会にスタッフとして参加
・窓運営
などに取り組みましょう。誰でも関われる範囲ですし、ここら辺りの経験を積むのが妥当だと思います。オフ大会スタッフはイベントバイトと似たような経験が得られるでしょうし、窓運営はオンラインの作業ですが、逆にオンラインならではの苦労を話のタネにできそうですね。
まとめ
とりあえず今回は趣味でも本気でやれば十分就活に通用する事を伝えたいという考えの元記事を作成しました。
自分は結果的に「スマブラをやり続けてたことによる縁」によって就活を成功させることができました。スマブラで就活するというタイトルは少し語弊があったかもしれません。ここにお詫び申し上げます🙇♂️
そういえば既卒は就活不利とか聞いてましたが、卒業してすぐ程度なら新卒として扱って貰える感じでした。ただしこれは企業によるのと、去年就活しなかった理由をちゃんと用意しておかないといけないです。
他に就活で大事な事といえば、面接では目を合わせて笑顔で話すこと、後はやはりある程度の学歴でしょうか。有名大や人数の多い大学の人ほど企業からリクルーター(大学のOBOG)を紹介されやすくなるので、合格率はグンと上がります。実際、最終的に入社を決めた企業はリクルーターを紹介してくれた所です。高3の時の自分に感謝。
では最後に
就活で助言を下さった先輩方、
感謝です🙇♂️
そして
父、AOIくん、うたぬさん、
アルティメット感謝です…!
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