おしまいとかじゃ、全然ない。
『逆ソクラテス』(著:伊坂幸太郎)
題名は本の中に出てくる私の好きなセリフ。
5つの話からできている短編集で、全編小学生が主人公。
※ネタバレしたくないのでふわっと感想を書きます
伊坂幸太郎さんは好き嫌いがはっきり分かれる作者さんだと感じる。
わたしと伊坂さんは”正義感”や”価値観”が近いから、昔からずっと好きで新作が出るたび読んでいる。
先入観はよくない。罪を憎んで人を憎まず。
忘れちゃいけない大切な感覚、大人になるにつれて社会に迎合し薄れていくような感覚を悪びれもせず言葉にしてくれるから、好きだ。
声に出す勇気が出ないなら、心の中で念じる。
”私は、そうは、思わない”
強くなくたって、目立たなくたって、失敗したって、いい。
真面目にまっすぐ生きている人が報われる世界を願う。
世界がそうでなくとも、私はそういう人でありたい。