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道先案内人としての2つのコア/通訳案内士と占い師
プロフィールを書く時、自分は何者か?と考えた。パラレルキャリアばりに色々やって来た結果、残ったのがこの2つのコア。
<通訳案内士(通訳ガイド)と占い師>
一般的には、対極を成すこのふたつ。
どちらを名乗ろうか?と悩んだが、両方とも外せない。
そしたら、共通点が浮かんできた。
・相手のニーズに合った情報を整理して提供すること。
・疑問点や問題解決の糸口を提示すること。
どちらも情報を案内して、旅先=人生をより良くより深く味わうお手伝いじゃないかと。
それで、道先案内人と名乗ることにした。
はじめに
この2つはかけ離れた世界だと思う。
占いのできる通訳ガイドは聞いたことがないし、
占い師で通訳ガイドができる人にも会ったことがない。
と言うことは、両面を知る立場の私は稀有な存在!
ここから見える世界を対比して書いたら面白いかなと思いついたので、これまで見聞きしたことをまとめてみたい。(注意!あくまでも私が所属する狭小な世界での話です)
【占い師】
①どうやってなるの?
占い師になるには資格が要らない。
だから、あなたが独自の占術を編み出して、明日から「占い師」と称しても何ら支障がない。
とは言っても、一般的には、占いスクールや個人の先生について勉強をするることになる。通学でもいいし、今ならオンライン講座も沢山ある。
問題は講座終了後に占いの現場があるかどうか。
占い師として働く場がなければ、習得した技術も腐って自信もなくなり、結局、仕事にするのは諦めてしまうだろう。
方法としては、Ⓐ自分でやる(店を構える、カフェ、自宅、オンライン、電話など)か、Ⓑ所属する(商業施設の占いの館)など。
私の場合はⒷで、モールに入っている全国展開の占い店が併設している養成スクールに入って、そのまま店舗に出ている。
メリットは、自分で営業をしなくていいし、設備投資が要らないこと。
デメリットは、びっくりするほど中抜きされる、入っているモールの従業員でもあるので、その細かい規則に従わなければならないこと。
②実際のところ
収入に関して…
私の場合は歩合制なので、収入は不安定。
占いは風評被害を受けやすく、何かあればすぐに影響されて売り上げが落ちる。(オセロの中島事件とか、統一教会が勧誘に手相を使ってたとかで、モロに波を被った)
それに商材が特殊なので、お客様が頻繁に来る訳でない。占いに対する偏見や好き嫌いは確かに存在する。
個人事業主なので、保険もない。
収入が安定しないので、自分が家計を支えなければならない人には難しい。
が、占いの会社の幹部になって正社員として働いている友人はいる。
概して、年齢高め(50歳代~70歳代)の女性が多い。
男性もいるが、少ない。
③どんな人?
学歴はあまり高くない。四大卒はあまりいない。
「先生」とは呼んでもらえるのだけど、社会的地位は低いと思う。
”怪しい人”だと思われているのを感じる。
だから、私は通訳仲間には、占い師のことはあまり言ってない。恥じてる訳ではないが、説明が煩雑で上手く伝わらず、誤解だけが先走るのを懸念して。
私の周りの人で言うと、前職はスーパーのレジ係、教室の受付、医療事務、介護ヘルパー、マクドのクルーなど。副業でやってる人もいる。
何かに躓いてスピの世界に辿りついた人が多いが、変人という訳ではない。一般に想像されているより普通の人が多い。
この仕事のいい所は、歳が行けばいくほど価値が上がること。こんな職業は伝統工芸師以外ないのでは?
例えば足が悪くなっても、頭がボケるまでできる。
④なぜ、続けているのか?
ベタだけど、やはり、お客様に喜んでもらえるのがうれしい。
背中を押してもらったとか、すっきりしたとか言ってもらえると特に。
その人の人生のある瞬間に立ち会って、(多分)少しでも良い方向に向かうお手伝いができたのなら、占い師冥利に尽きる。
【通訳案内士(通訳ガイド)】
①どうやってなるの?
まず、Ⓐ全国通訳案内士とⒷ地域通訳案内士があり、私はⒷの奈良県地域通訳案内士。
Ⓐは特に受験資格はないが、超難しい試験をクリアしなければいけない(1次試験免除となるのは英検1級)
Ⓑは各自治体で異なっており、私の場合は、TOEIC750点か英検準1級相当以上という条件があった。
ⒷはⒶに比べると、試験が易しい分、やはり地位は低い。感覚的に言うと、四大卒と短大卒みたいなものかな。
↓ 観光庁のHPが詳しいので、以下、ご参照を。
さて合格後、実際に仕事をもらう方法は、通訳案内士団体や旅行会社に登録、マッチングサイトを経由とかが多い。もちろん、自分でサイトを作って営業したり、口コミだけで仕事が来る人もいる。
私の場合は、県が仲介しているサイトを通じて来たガイド依頼を知らせてくれるので、それに応募するのが多い。
②実際のところ
収入に関して…
最近は時給が上がってきたので、経験薄い私でも3000円以上。
熟練の売れっ子になるともちろん、もっともらえる。
高給のように聞こえるかも知れないが、下見に何回も行ったり、ありとあらゆる無茶ぶりにその場で対応しなければならないので、労力に見合わないとも言われている。
絶えず語学のブラッシュアップや日本文化の勉強にお金を費やすので、それも計算にいれないといけない。
また、季節による繁閑の差が激しく、収入が安定しない。こちらも個人事業主。
収入が安定しないので、主として生計を支えなければならない人には向かない。
もし、うちの夫が40代、50代で、ある日「オレは、明日から通訳ガイドになる」と言ったら私はキレただろう。「家のローンと子供の学費どうするの?!」と。
ガイド依頼が突然入ることが多いので,シフトの決まった副業もしにくい。
③どんな人?
やはり、高学歴の人が多い。
圧倒的に周りから尊敬してもらえる。
留学・駐在など海外生活の経験のある人や、外大卒の人も多い。
収入が安定しないので、どうしても定年後の人や、配偶者が主として生計を支えている人が多くなる。
若い人から70歳代まで色々だが、こちらは歩けなくなったらおしまいなので、70歳代がギリギリかと思う。
④なぜ、続けているのか?
やはり、人に喜んでもらうのが好きだから。
特に日本文化や日本の思想を正しく伝えたい。
お客様との異文化交流も楽しい。
まとめ
さて、ここまで書いて来て気がついたことがある。
やはり私は人に喜んでもらうのがとても好きなんだ。
そして、もっと拡大できる可能性を秘めているのに、それを活かし切っていないなと、反省然り。まだまだ工夫の余地ありだな。
noteのネタとして思いついて書いたのだが、自分でも予期せぬ着地点だった。毎回、貴重な収穫有り。
やはり書くって素晴らしい!
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