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エフ
2020年2月17日 01:28
男というのは、好きでもない女に「デートしよう」だなんて言うものだろうか。なんでもない日ならまだしも、クリスマスである。 "男友達とクリスマスにデート"この恋に、勝機はあるのだろうか。あるとしたら、それはいつ分かるのだろう? 私はジョウに恋をしてからというもの、自分が案外早く答えを求める女だということが分かった。 嫌いなら嫌いで、早く言ってほしい。それならあなたのことを早く忘れられる
2019年10月14日 02:32
あれから半年。待てども待てども…… "連絡が来ない!!!!" なんでだ、なんでなんだ。 「悪の教典」を薦めたのが地雷だった?あんなシリアルキラーのサイコパスが出てきちゃう映画を推すなんて、変な女だと思われたのだろう。 まぁいい、いくら半年連絡がつかなかったからって、私は、私は… そんな簡単に好きを諦められる奴じゃないんだ。実にめんどくさい女なんだ。 「恋なんて興
2019年10月13日 23:46
季節は変わって、冬。 雪国に住んでいるジョウに会いに行くために、新しくマフラーを買った。コートも買った。ブーツも買った。東京ではあまり必要ない、雪国用のブーツは裏に滑り止めの金属がついていて、なんだかごつい見た目だ。 そんな、雪国装備バッチリの状態で向かい、ジョウとの待ち合わせの場所には少し早く着いた。待ち合わせは、待っている時間すら愛おしいからできる限り自分が相手より早く着きたいと思って
2019年10月12日 23:54
恋とは、なんて軽率に落ちて、なんて儚く終わるものなのだろう。私が最後に恋に落ちたのは、2年前。大学1年の夏だ。たまたま参加した大学のとあるプログラムで、彼と出会った。笑顔が素敵で、優しくて、でもちょっと頼りないところがあって。そんなところすら可愛いと思えてしまうくらいの、いい男だった。ここでは仮に、その男を「ジョウ」とする。ジョウとは違う大学に通っていたし、お互い住んでいる県も全く違っ