2022.09.04 ナイトハイクで蛭ヶ岳に失敗した登山記録
まえがき
前回は大倉〜丹沢山をナイトハイクしました。次は神奈川県最高峰の蛭ヶ岳まで行きたいと思い、向かいました。
通常1泊2日で行くルートであり、時間かかりそうなので夜出発しましたが、失敗でした。体力的にはなんとかなりましたが、蛭ヶ岳へのルートの残り0.9km地点の鎖場で、まだ日が昇っておらず足元が見えなかったので撤退しました。
行きの道のりでは人には会いませんでした。代わりに鹿さんに6回遭遇しました。襲ってこないとは思いますが、ビビらせないようにある程度の距離のところで自分が歩いていることを気づかせてあげましょう。
※注意
大倉〜塔ノ岳は登山客が多いですが、ググってみるとクマを見た話があります。丹沢山系にツキノワグマは生息しているらしいので、ナイトハイクは十分気をつけましょう。また山頂まで1本道ですが、夜の登山道は本当に見えないので注意が必要です。(僕はもうナイトハイクはしないでしょう)
地図
GoogleMapでオフラインで使えるようにダウンロードしていましたが、以前大倉〜丹沢山は通ったこともあり,頭に入っていました。丹沢山〜蛭ヶ岳については、鎖場があるとかもう少し調べておいたほうが良かったです。
スケジュール
行きは5時間56分、帰りは5時間23分の合計11時間19分の大遠征でした。
帰りは疲労でゆっくりスピードになりました。特に帰りの塔の岳〜大倉は膝にくるのでキツかったです。
都内から大倉までのアクセス
電車で渋沢駅まで移動し、そこから通常だとバスで大倉バス停まで行きますが、ないのでタクシーで移動しました。ギリギリ深夜料金にならずで1700円でした。
感想
22:11
大倉登山口から登山開始します。以前(7/26)来たときよりも虫が少なかったです。やや涼しいですが、歩いていると汗はかくので、服装は半袖です。
22:47
塔の岳までやや遠回りになるのですが、大観望に到着です。大観望は初めて来ました。景色は塔の岳のほうが良いです。夜景の写真は塔の岳からだと距離があり上手に撮れませんが、そんなにキレイではないですがここからだと一応撮れました。
23:30
駒止茶屋に到着です。
23:51
堀山の家に到着です。
9/4 0:38
日付が変わって花立山荘に到着です。
鹿さんに6回遭遇しました。登山道を歩いている鹿もいましたが、トレッキングポールで音を出したりすると逃げてくれるので、無闇に近づかないようにしましょう。鹿さんは夜中の結構急な崖でも上手に歩いています。どうやって歩いているのか非常に気になるところです。
1:09
塔の岳に到着です。この後少し曇ってきたのですが、星空がキレイです。次来るときは望遠鏡を持参しましょうかね。風通しが良いのでやや冷えます。上着は1着あるほうがよいでしょう。
少し休憩して1:25に塔の岳を出発しました。
2:32
まだ真夜中のうちに丹沢山に到着です。防水の靴を履いていましたが、草が濡れており、ズボンから下に水が垂れて靴の中はグチョグチョになりました。2:53に丹沢山を出発しました。ここからは未知のルートになります。
崖で転んだら戻ってこれなさそうな危険なところが何箇所かありました。夜で足元が見えづらかったので、ゆっくり歩かざるをえず時間がかかりました。
危険な箇所もありますが、昼間だと景色がキレイなんだろうなと思う場所もあります。
4:07
蛭ヶ岳まで残り0.9km地点に到着です。
ここから(目視で確認できたのが)約5〜10mの急斜面を下る鎖場なのですが、暗くてよく見えませんでした。
写真だと非常にわかりにくいですが、マジの崖です。暗くて下が見えなかったのですが、着地に失敗するとおそらく奈落の谷に落ちると思われます。
さすがに足元が見えない中行くのは怖く、あと1時間くらいの夜明けまで待つか、撤退するか考え、撤退することにしました。
丹沢山まで撤退する途中から明るくなってきました。
5時すぎくらいからライトが不要になりました。
夜だとわからなかったですが、素晴らしい景色です。
5:23
丹沢山まで撤退です。富士山がくっきりと見えます。
6:26
塔の岳まで撤退です。星空の代わりに雲海が見えます。このあたりから疲労がぐっと来ました。6:38に塔の岳から撤退開始です。
7:07
花立山荘に到着です。
7:50
堀山の家に到着です。途中で結構休憩しました。
8:13
駒止茶屋に到着です。1歩踏み出すたびに膝にきます。
9:30
ようやく下山しました。通常下りの方が早いですが、塔の岳〜大倉まで上りと大差ない時間かかりました。
帰りはよく行く本厚木駅のURBAN SPAで汚い体を洗って、昼飯を食いました。
家に帰って7時間×2回寝ました。次の日も足は筋肉痛です。
残念ながら蛭ヶ岳まで行けませんでしたが、何度か登山していたら失敗することもあるでしょう。最優先事項は生きて帰ることなので。
11時間超の大遠征は良い経験になりました。