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素晴らしき哉、人生!(1946年)

結論から述べますと、「めっちゃいいからみんな見て!」と町内無線で叫びたいくらいの作品でした…
ほんとにこういう映画をテレビでやればいいのにねぇ。
アマプラでも今見れるのですが、この作品を知ったのは『ビバリーヒルズ高校白書』の中でタイトルが出てきまして。
シーズン3にこの作品をオマージュにした回もあり、それで見たくなったのです。

ちなみに2016年のウィル・スミスが主演している作品は全く別の映画。
同じタイトルなのでリメイクかと思ったのは私だけではないようです笑

でレンタル店で探してみたらすぐに見つかりました。パッケージに「感動の映画ベスト100」1位との期待を禁じ得ないお墨付き。

そして他に3本、合計4本借りていてこの作品を再生しようとしたのが返却日の前日。
1946年の作品なのでDVD自体もかなり古いものでした。ほとんどのレンタル品はその必要性はないのですがなんと、ロック解除を忘れていたのでケースを開けない!

ダメもとでお店まで行って解除をお願いすると、ご厚意でなんとまた延長して下さいました。店員さんの優しさに、めっちゃ寒い日だけど心はホカホカ。

そんな素敵な出来事がリンクしたこの作品、素晴らしくないわけがない!

予備知識は全然なかったのですが冒頭はとてもファンタジックな導入で、おお…こんな感じなのかと良い方の裏切りがありました。

構えていたのも束の間、開始してたったの12分で咽び泣くほどの衝撃。
この時点で私の中で名作確定でした。

とかいいつつ後は諸事情で細切れで見ることになるのですが、のこり1時間ほどを昨日やっと最後まで見ることが出来ました。
泣きすぎて目がボワボワ。

モノクロで人物相関図がちょっと把握しづらい点がありましたが、ところどころ印象的なシーンと台詞回しがものすごく胸に突き刺さります。

監督はフランク・キャプラ。子供の頃にイタリアからアメリカに移民としてやってきてそれは苦労したそうです。

幼いころから家計を助けたり、エンジニアとして工科大学を卒業して陸軍に入ったものの、スペイン風邪で除隊になってしまいそこからまた苦労の連続。
お金に苦労したからこそその強大な力とそれに惑わされる人間の愚かさを身をもって知るとともに、これまでの紆余曲折の経験が生み出す作品に深みを与えているのだろうなと思いました。

主演のジェームズ・スチュアートといいこのあたりの戦争を経験している人はほんと計り知れない感情を持ってきたのだろうし、興味深いです。

アカデミー5部門で受賞作となる「或るの出来事」(1934年)も続けて視聴。もっともこちらの方が20年ほど古いですが「ローマの休日」と言えばわかりやすいかな。古典のラブコメ映画はこれが起源なのかもしれないですね。
DVDの冒頭に淀川長治さんの解説や監督とのエピソードが収録されていてほっこりします。

それにしてもこの1930年あたりの文化に惹きつけられます。
なもんでもっと深彫りしていきたいと思いました。来年も古い映画たくさん見るぞー!


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