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ファイト・クラブのブラピを召喚するの巻

ファイト・クラブ。
1999年公開のアメリカ映画で、デヴィット・フィンチャー監督、ブラッド・ピットとエドワード・ノートン主演。

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不眠症の主人公が、謎の男タイラーと出会い、暴力的な地下組織「ファイトクラブ」を創設。社会への鬱憤を爆発させ、やがて予想外の展開へと発展していく。消費社会へのアンチテーゼと、人間の心の闇を描き出した衝撃作。
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この映画を見た後、一番印象的だったのは、
喧嘩、破壊、爆破などのシーンではなく、
主人公2人がコンビニ強盗に入り、バイト店員とやり取りするシーンです。

バイト店員の財布を奪い、中のものを漁るタイラーことブラビ。そして、財布の中に市民大学の学生証を見つけ、彼がレイモンド・K・ハッセルという名前であることを確認。さらに何の勉強をしていたか聞くブラピ。
「お前が目指した職業はなんだ?」
「答えろ。レイモンドは一体何になりたかったんだ!?」

バイト店員レイモンドがサクッと答えないので、
銃を突きつけて質問するスタイルのブラピ。

バイト店員レイモンドはこんな状況なので、言葉がうまく出てこない。だけど振り絞って答える。
「じっ…獣医、獣医です…。」

特別な訓練を受けていない一般人は、
この状況で会話なんてできない。
「獣医」とバイト店員レイモンドが答えたあと、
さらに「動物か」と聞くブラビ。
「そっ、そうです、動物の…。い、医者です…。」

この答えに、ブラビはさらに畳み掛ける。
「やっと分かった。じゃあもっと勉強しなきゃな」

「…もう…たくさんです…。あきらめました…。」

「死んだほうがマシか?こんなコンビニの裏でひざまずいたままで?」
「よし、免許証は預かる。住所は分かった。調べに行くぞ。」

そして最後にこう言う。
「もし6週間以内に獣医の勉強を始めてなきゃ、死んでもらう。」

映像のピントがブラビではなく
バイト店員レイモンドに合ったままなのも印象的。

そう言い放ちレイモンドを解放した後、ブラビはさらに言います。
「明日はレイモンドにとって最高の朝になるだろう。
朝飯だって俺たちが食ったどんなごちそうより美味いはずだ。」

とんでもなく強烈な壁打ち。
これくらいやらないと、人は動かない、動かせないということでしょうか。フィンチャー監督。

先日グループコーチングのお話を聞く機会があり、面白そうと思ったので、興味がある旨を伝えたところ、
「わかりました。興味がある場合、いつまでにどうされますか?」
と丁寧に問いかけをされました。

あっ、うぅ…この感じ、
ファイトクラブとおんなじ構造だ。
フラッシュバックする映像。
いまわたしに質問してるこの人はブラピで、
わたしは頭に銃を突きつけられ、免許証取り上げられてるバイト店員レイモンド。
そう、ここはファイトクラブ。

そのとき以来、やりたいことや気になることがあるのに、なんとなく前に進めないときは、
ファイトクラブのブラピを召喚してみようと思っています。
ブラピ召喚術を使えば、最高の朝ごはんにありつけるかもしれない。

突きつける銃の種類も、その突きつけ方も、
人を動かす最適なやり方はみんなそれぞれ違うから、
自分が一番上手く撃てる技で、ズドンと一番響くやり方を選びたい。
自分が決めたい・自分に決めさせたいときの、ブラピ召喚術。
あなたのブラピはどこから?

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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