😮10月からジェネリックがある先発医薬品を希望すると特別料金となり、自己負担が増えますよ❗
最近、クリニックや薬局の待合室に「長期収載品🔖の選定療養について」のポスターが貼られていませんか。
今年10月からジェネリック医薬品💊があっても、先発医薬品の処方薬を希望される場合は、特別料金を支払うことに変わります。その特別料金は、先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の1/4分です。
例をあげると、先発医薬品が1錠100円、ジェネリック医薬品の価格が
1錠60円の場合ですが、差額40円の1/4に当たる10円(+消費税分1円)が
1~3割の負担と別に自己負担となります。
(例) 🔖長期収載品:ジェネリックがある先発医薬品
高血圧治療薬:先発品ノルバスク vs ジェネリック医薬品アムロジピン
睡眠薬:先発医薬婚デパス vs ジェネリック医薬品エチゾラム
ジェネリック医薬品が、何種類かある場合は、その価格(薬価)が
一番高いジェネリック医薬品との価格差で計算します。
なぜ、こうした料金制度にするのかですが、医療費は昨年度 47兆円、
うち薬剤費は約 10兆円です。
今後とも国民皆保険を維持していくため、価格の安いジェネリック医薬品に置き換えを進める必要があります。
現在、置き換え率は 8割程になりましたが、まだ 2兆円程を節約出来ると
して、この制度をすすめることになりました。
クリニックや薬局の収入が増えるわけではなく、保険の負担分が減る事で医療保険財政の改善が進むことになります。
🟨下記の条件の場合は、この制度には該当せず、これまで通りになります。
①治療上の必要性から、ジェネリック医薬品は不可、先発医薬品が必要と医師が指示した場合
②ジェネリック医薬品が発売されているが、まだ発売から5年未満の場合
③ジェネリック医薬品が、全体の50%未満しか普及していない場合
④該当するジェネリック医薬品が供給困難で入手できない場合
(その薬局に在庫が無い場合)
薬の風味や使い心地など、薬の有効性に関係のない理由で薬を断っていた
場合は、①~⑤に該当しないので、先発医薬品希望する場合に特別料金が
自己負担となります。
🟩具体的な事例(3割負担の場合)
仮に先発医薬品の薬価 400円 vs ジェネリック医薬品 200円の場合
🔵現在(~9月30日)
🔸ジェネリック医薬品の場合 ➡ 3割負担で60円
🔸先発医薬品の場合 ➡ 支払いは3割負担のため120円
🔴10月~
🔸ジェネリック医薬品の場合 ➡ 3割負担で60円
🔸先発医薬品の場合
①特別料金(自己負担分)
400円と200円の差額(200円)の1/4である50円+5円(消費税)➡ 55円
②保険分
特別料金50円を差し引いた350円が保険対象で 350円×3割 ➡ 105円
この結果、支払いは160円(①55円+②105円)と現在より40円高く
なります。
⭕なるべく先発医薬品を続けたいと思う方には・・
ジェネリック医薬品の中には、先発医薬品と有効成分、添加剤、製造方法や場所が同じもの、つまりほぼ先発医薬品である「オーソライズド・ジェネリック(AG)」と呼ばれる薬があります。価格はジェネリックですから
安価です。
全ての薬にAGがあるわけではありませんが、変えるなど話を聞いてみたい方は薬局に行った時に「この薬にオーソライズド・ジェネリック(AG)は
ありませんか?」と尋ねてみて下さい。
*💊AGについては、私の5月25日の投稿に、より詳しい説明があります❗