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「帝国の最期の日々」パドリス・ゲニフェイ/ティエリー・ランツ編
3.5/5 その199
上巻は、世界史にそれほど詳しくない俺にとって「ふ〜ん、そうなんだー」という感じで読んでいった。
ところが現存する国も出てくる下巻になると、そうはいかない。
「帝国の最期」じゃねえじゃん。
ソ連にように国家体制がなくなるものもあるが、イギリスやフランスも登場する。
これが「帝国主義の最期」という意味であればそれもありなのだろうが。そうなると一貫性が揺らぐ。
中でも日本も出てくるのが納得がいかない。
確かに国名が違う時期があるが、同一の皇族が国の中心として何千年も続いている世界最古の国に対して扱いが誤りであり、失礼ではないか。
タイトルが違うのであれば、「大日本帝国の最期」という章があっても良いだろう。
日本軍の傲慢な振る舞いを示すとともに、原爆投下を容認している。
米軍の民間人を標的とした空襲や原爆投下による大量殺戮は明らかに国際法違反の戦争犯罪。
カミカゼのような自殺攻撃に対抗するにはという論もあるが、学者なら民間人への攻撃は誤りであるとすべき。
なんて後半急にスイッチが入ってしまった。