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全米トップ校が教える自己肯定感の育て方 感想

 今回は、スタンフォード大学オンラインハイスクールの校長の星友啓さん著された全米トップ校が教える自己肯定感の育て方を紹介していきます。

あらすじ

 この本は、最新の心理学と脳科学を基に、自己肯定感を科学的に徹底解剖し、どのようにすれば、自己肯定感を育てることができるのかという内容が書かれています。自己肯定感は低いことに悩んでいる方や、自分自身の自己肯定感が高いのか低いのか知りたい方には、ぜひ読んでいただきたいです。今回は、第一章「私の自己肯定感は高いの?低いの?」に書いてあった自己肯定感を求める際、やってはいけない行為と自己肯定感を求めるのに必要なものを紹介していきます。

自己肯定感を求める際、やってはいけない行為

1. 嫌なことは忘れようとすると早死にする!?


 私はこの文章を読んだ時、とても驚きました。ネガティブな気持ちを無理やり抑え込んだり、無理に忘れようとすることは、自己肯定感を求める際、絶対やってはいけない行為だそうです。ハーバード大学の研究で、自分の気持ちを抑え込みがちな人は疾患による死亡リスクが30%高まってしまい、癌になる確率も70%も上がるという報告もあるそうです。私も自分の気持ちを押し殺して過ごすことが多かったのですが、この内容を読んで、我慢のしすぎは、本当に身体によくないんだと改めて思いました。
 それでは、ネガティブな気持ちになったとき、どうすることで自己肯定感を求めることができるのでしょうか。この本では、「求めるべき自己肯定感を育てるのに必要なのは、ネガティブな気持ちを認めた上で、それとうまいこと付き合っていこうとする心構えなのです。」と書かれています。ポジティブでも、ネガティブな気持ちでも、それを認め受け入れることはとても大切なことなんだと、感じました。

2.外発的な報酬に基づく自己肯定感は、依存すると心と体に悪影響を及ぼす!?

 まず外発的な報酬とは、他の人より良い業績や成績、他人との比較や高評価、お金やステータスのことをいいます。外発的な報酬を得ることで、私たちは、一時的にポジティブな気分になり、自分を肯定する気持ちが高まります。しかし、見出しにも書いた通り、長期的に依存すると心と体どちらにも悪影響を与えるそうです。自己肯定感の方も総合的にみたら低くなり、うつになりやすくなるそうです。また、精神面や身体だけでなく、人間関係にも悪影響を与えるという報告もあるそうです。私は今まで、自信とは、人よりも優秀な成績をとることで、付いてくるものだと思っていました。しかし、良い成績を残しても自分が他人より劣っているところにしか目がいかず、いつまで経っても自分に自信なんてついていきませんでした。今にして思うと、良い成績をとった自分を褒めてあげることで、自己肯定感をあげることができたのではないかと思いました。

自己肯定感に求めるために必要なもの

  求めるべき自己肯定感とは、現実に自分をありがたく思う気持ちです。この求めるべき自己肯定感の定義には2つの心理学のコンセプトが合わさっています。それは、自己受容自己価値です。自己受容は、ポジティブな自分も、ネガティブな自分も、ありのままの自分を受け入れることで、なりたい自分ではなく、現実の自分をそのまま受け入れる力のことです。自己価値は、簡単にいえば、現実の自分をありがたく思う気持ちのことです。自己価値を感じる人は、ストレスにも耐えられる、メンタルの強い心の持ち主であることが分かっています。さらに、自己価値を感じるていると、勉強の成績や仕事の業績も上がるという報告まであるそうです。まとめると、自己受容、自己価値、この二つを組み合わせることで、求めるべき自己肯定感の現実の自分をありがたく思う気持ちを作れるのです。私は今まで、自分自身に感謝しようなんて全く思ったことありませんでした。今の自分には、自己価値を持っていないので、これからは自分にもっと感謝しながら生活を送ってみようと思いました。

まとめ

 この本を読んで私は、自己肯定感の考え方や自身のマインドコントロールのやり方を知ることができたので、これから日常生活に取り入れられたらと思いました。 第一章では、紹介してきた内容の他に、自分の自己肯定感を測定するテストもあるので、読んだ際ぜひやってみてください。ちなみに私は一般の人より少し低めという結果でした。(笑)今回は、紹介しませんでしたが、へこんでいる時の対処法や、ネガティブ思考の活かし方、心も体もだるいときのエクササイズなど自分自身のマインドコントロールの仕方も書かれています。へこんだ時に行うTGTジャーナルという方法がとても面白かったので、ぜひこの部分も読んでいただきたいです。



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