男子宝石【毎週ショートショートnote】
「どうも、若手漫才師の男子宝石でーす」
男子「僕は立川男子 言いまして、少し前まで落語家をやっていたんですけど、生意気だと言われ破門になりました」
宝石「僕は夏目宝石 言うんですが普段は愛媛県で教師をやりながら小説を書いてます」
男子「ほう、小説家にでもなってお金を稼ぎたいのかね?」
宝石「そうだね、お金大好きだから稼ぎたいけど、もっと大きな夢はいっそのこと文化人になってお札の肖像にでもなれば最高だね」
男子「そうか、だったら君は童顔で坊ちゃん みたいな顔だから、貫録を出すために髭を生やした方がいいな。自分のことは僕じゃなくて吾輩と言った方がいいぞ」
宝石「ところで君の夢は何だね?」
男子「僕はこころを入れ替えて政治家になりたい」
宝石「そうか、それは素晴らしい。君は酒好きだからそこは注意した方がいいぞ」
男子「ははは、酒をやめるくらいなら死んだ方がましだよ」
それから2人はそれぞれ改名してお互い夢を叶えた。
410文字
※ この作品はフィクションです。登場する人物団体は架空のもので実在するものとは一切関係ありません。
隠れネタ
「吾輩は猫である」(1905年)
「坊つちやん」(1906年)
「それから」(1910年)
「門」(1911年)
「こゝろ」(1914年)
たらはかにさんの企画に参加させていただきます。