見出し画像

ぐるんぱに会いに行く

立川のPLAY! MUSIUMにて開催中の、「堀内誠一展」へ行ってきました。 


堀内誠一といえば、私にとっては絵本の作り手のイメージが強く、特に『ぐるんぱのようちえん』は子どもの頃から大好きな一冊。
ぐるんぱに会うためにやって来た、と言っても過言ではありません。

でも、ファッションやデザインに興味がある方にとっては、雑誌『anan』の創刊から携わり、新しい時代を切り開いたアートディレクターとしてのイメージが強いでしょうか。

『anan』『BRUTUS』『POPEYE』『Olive』などの
ロゴデザインも手がけたのですって



最初の「FASHION」の展示スペースでは、堀内氏のユニークで型破りな雑誌作りを紹介しています。

普通のファッション誌では扱わないような企画。
例えばヌードの家族写真だったり、童話の紹介だったり。
パリの自転車に乗った人たちの写真だけ、なんてページがあったり。

なぜか「女の子はやっぱり、チビでおデブな方がいい」「もっと気にせず、どんどん食べてデブになっちゃえ」と提唱する記事も(笑)
容姿なんか気にせず人生を楽しもうよ、と言いたかったのでしょうか。

一見、ファッション誌とは何の関係も無いような、何の繋がりもないページを突然入れ込むことも、よくあったようです。

堀内誠一が、生きることにまつわるあらゆることがファッションである、という考えで『anan』を作っていたことがよくわかる展示となっています。

 


お次は、私が楽しみにしていた、絵本作家としての作品を紹介する「FANTASY」の展示スペース。

数多くの絵本を世に生み出した


彼の手がけた美しい絵本の原画の数々。
ぐるんぱ以外にも、『くろうまブランキー』『七わのからす』『雪わたり』『くるみわりにんぎょう』『てがみのえほん』などなど、見ることができます。
絵本によって、絵のタッチも様々に描き分けられていて、感心するばかり。
才能って、こういうことなんだなぁ…、なんて思ったり。


今回の展覧会。
実は撮影可能なものがかなり限られていて、いつものPLAY! MUSIUMの紹介記事のように、作品をあれこれお見せできないのが残念なのですが。

はっとするような美しい色彩は、原画だけのもの。
ぜひ足を運べる方は、ご自分の目で味わって、ファンタジーの世界を存分に楽しんでいただけたら…と思います。


撮影スポットには
巨大な絵本の展示


天井に届きそうな
ぐるんぱの像


こんな幼稚園がいいな…って
みんな思うよね


なんとも印象的なデザイン


不思議な夢の世界に
誘われる



最後の「FUTURE」では、堀内誠一を敬愛する100人の方々が、好きな作品や堀内氏との思い出、伝えたい言葉などを紹介しています。


多くの人に愛された天才



絵画やポスター、旅行記、お得意の絵地図などなど。
本当に多彩な仕事ぶりには、目を見張ります。

才能溢れる堀内氏が、54歳という若さで亡くなられたのが残念でなりません。
バチバチと激しく燃えさかる花火のような、短くも美しい人生だったのでしょうか。

堀内誠一の生き様をも感じさせられるような、見応えのある展覧会でした。



次々と幕をめくって順路を進むので
途中で方向感覚を失い
どちらに進むのか
分からなくなりました(笑)



今回もショップで散財いたしました。
だって、可愛いんですもの。
仕方ありませんね。(開き直り 笑)


ぐるんぱの
ぬいぐるみとバッジ
(ビスケットはタグです)


恒例の
ポストカードたくさん



そして、毎度お楽しみのPLAY cafeでのランチ。
この日は平日ながら、親子連れの方々で混んでいました。

あら?
おひとり様は、私だけ?


調理場まわりも
堀内誠一の絵本がいっぱい


ぐるんぱ好きとしましては、やはり、ぐるんぱのランチプレートを頼んじゃいます。

ほらほら、お待ちかねのプレートが来ましたよ。
わ〜い!


…って、あれ…?
え〜と…
あなた、ダレデスカ…?


ぐるんぱとは似ても似つかない、スヌーピー寄りの方がやって来ました(笑)


正解はこうだと思う


余分なライスを取り除き忘れたのか、絵心のない方が作ったのか…。
まぁ、味は変わりませんからね。

ハンバーグ、コロッケ、グラタンという人気者コンビの共演。
クリームコロッケが、サクサクで美味しかったです。
隣の親子が食べていた、ぐるんぱのイチゴパフェも魅力的でした。


絵本コーナーには
ぐるんぱが着席


買うのを諦めたビスケット型のポーチに
未練が残る…



展覧会は、4/6(日)まで



過去の展示記事です


いいなと思ったら応援しよう!