ターシャ・テューダー展に行きました
新宿の京王百貨店にて始まった「ターシャ・テューダー展」に行ってきました。
ターシャ・テューダー(1915〜2008)は、米国の絵本作家・挿絵画家・人形作家です。
バーモント州の豊かな自然に囲まれながら、長男セスに建ててもらったコーギコテージで、自給自足のひとり暮らしをしていました。
ガーデニングを楽しみ、動物たちと共に暮らしながら創作活動をする、その素朴で自由な生き方に憧れや感銘を受ける方も多く、ドキュメンタリーや映画化もされています。
今回の展覧会は、一部の展示品を除き、写真撮影可となっていました。
お言葉に甘えて、じゃんじゃん撮らせていただきます(笑)
こちらは、手作りのアドベントカレンダー。
子ども達を楽しませるために、毎年新しいものを作っていたそう。
ターシャは1999年、この絵本を全面的に描き直しています。
新版では、このような絵に。
ベッドの上に、ターシャお気に入りのコーギ犬も加わっています。
へそ天で寝ていて、良き(笑)
ターシャ・テューダーといえば、そのコーギ犬達が活躍する絵本、コーギビルのシリーズも有名ですね。
完成した原画も素敵ですが、製作過程にある絵を見るのも、興味深くて面白いです。
若かりし頃に書いた手紙も、展示されていました。
プロフィールを見ると、手紙を書いた1932年の2年前から、「学校をやめて母のショップを手伝いながら農業を始める。」とあります。
この頃から、動物達に囲まれた生活を送っていたのが、わかります。
ターシャは、トレーシングペーパーの「裏側を鉛筆で塗りつぶし、本番の紙の上に置いて下絵をなぞり、移った絵に彩色して仕上げ」ていたのだそうです。
1枚の絵、1冊の絵本を完成させるのに、どれほどの手間と時間がかかっていることか…。
想像するだけで、気が遠くなりそうです。
こちらは、コーギビルシリーズの4冊目となるはずだった、未完の絵本原稿。
『クリスマスのまえのばん』の原画はどれも、とても美しくて見惚れました。
ターシャの使っていた生活道具も、たくさん展示されていました。
人形作家でもあったターシャ。
手作りの操り人形も、展示されています。
実際にターシャが着ていた服も。
必要なものは自分で手作りし、便利なものよりも、使い勝手の良いお気に入りのものを大事に使い続けたターシャ。
日々を丁寧に暮らし、自分の好きなものを自分で守って生きていく。
彼女のしなやかな強さが、夢を実現していく力ともなっていたのでしょう。
また、細やかで完璧に作り上げようとする彼女の姿勢は、作品にもよく表れていて、隅々まで手を抜くことのない、素晴らしい独自の世界を生み出しました。
自分の人生は、自分で決めていく。
そんな生き方を続けられたのは、信念というよりも、ただ好きなことをしていたらこうなった、という感じなのだと思います。
だからこそ、私達はターシャの生き方や作品に強く惹かれ、ある種の憧れを持ってしまうのでしょうね。
外のグッズコーナーも、人気で賑わっていました。
ひと通り見て、結局ポストカードに落ち着く私。
だって、わぁ素敵!欲しい!と思うものは、もれなくお高いんですもの…。
今回のターシャ・テューダー展。
ちょっと残念だったのは、図録がなかったこと。
皆さん、写真をいっぱい撮っておいてください(笑)
また、同行したターシャファンの母が、足が悪いので途中で疲れて先に出てしまい、あまりゆっくり見られなかったことです。
ひとりだったら、もっと長居してたなぁ…。
ちなみに、障害者手帳をお持ちの方は、本人と同行者1名は無料で入場できますよ。
ただ、一度入ると中には座るところが全くなく、再入場もできないのでご注意を!
会場近くのトイレ横に、ちょっと座れるスペースがありました。
本日のランチは、2階にある「茶寮 伊藤園」さんで。
抹茶やお茶のスイーツがメインですが、今回はお昼利用だったので、こちらにしました。
イメージ的には、ジュージュー熱々で舌ヤケドしちゃうよ〜、てな感じだったのですが。
全然普通でした(笑)
太めの麺なので、ちょっともっちりしています。
付け合わせはトマトスープとお豆のサラダ、パン。
けっこう食べごたえがあるので、母世代にはちょっと量が多かったようです。
私的には、豆サラダの代わりに、抹茶のミニデザートを付けていただければ、完ペキなセットになると思うのですが…。
ダメですか?
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