【回復に向けて】これでいいんだと思えるようになるまでにずいぶん時間が必要だった。
こんにちは。
ぬくめどりです。
以前に少し長めの自己紹介を書かせていただいたのですが、メンタル不調の治療中で、ちょっとずつ回復しているところです。
ただ、寒い時期ということもあってか、良くなったような、変わらず低空飛行のような、そんな日々が続いています。
ただ、以前よりも折り合いがつくようになってきた気がするので、そのための試みをちょっと書き出してみました。
自分のパターンに気づくこと
メンタルの不調については、病院に通院してお薬ももらっているので、服薬しながらちょっとずつ付き合っていくことになるだろうとは思っています。
ただ、調子の良い・悪いの波があり、上がり調子の時は前向きな考えも出てきやすいのですが、調子の悪い波のときにはもうとにかく後ろ向き…かつ、自分や他人を責めたり、ささいなミスが許せなかったり…します。
そして、そんな自分がどんどんダメな自分に見えてしまいます。
悪循環に入ってしまうんですね。
文章にして書いているときには、自分のそういうパターンが冷静に見えるところがあるのですが、いざ悪循環のパターンに入ってくると、なかなか抜け出せなくなる…という。
もちろん、全くそれを自覚できなかった頃よりは、
「あ…たぶん今、調子が悪いんだな」
と感じ、無理しすぎないようにセーブできるようになってきていますが、まだまだ自分の考え方や感じ方を変える努力が必要だと思っています。
見直すのは「こころ」だけではなかった
自分の考え方や感じ方を変える努力をすれば、「この悪循環から抜け出せるに違いない!」という信念のもと、心理学に関する本を読み漁りました。
「こころ」を何とかすればいいとかたくなに信じ、考え方を変えよう変えようと言い聞かせ、うまくいかない度にうろたえました。
「自分の考え方や感じ方の問題なんだから」
「感じ方は自分の気持ち一つで変わるんだから…」
「変えられないのは、自分の能力の問題なのでは?」
「なんて自分はダメなんだろう」
と再び悪循環に陥ってしまいました。
その度に、
「勉強不足なんだ!」
「別の本を読んだらいいんだ!」
…他の本を読むも、功を奏さず、ますます悪循環でした。
迷子状態になっていました。
今振り返ると、なぜこんな状態になってしまっていたのか…
それは、考え方も変えることは大事なんですが、私が見落としていたことがあったんです。
それは、生物学的なものをととのえる、ということでした。
通院して服薬治療を始めてわかったこと。
当時、悪循環にはまってしまうと、いろいろな生活上の問題があふれてきました。
夜によく眠れない、
ご飯が食べられなくなる、
何でもない時に涙が出る(出そうになる)
自分を傷つけたくて仕方なくなる…
よくよく考えれば、こんな状態では、考え方を変えることも難しいと思います。そして恐らく脳の働きとしても、ネガティブな思考になるような伝達をしてしまう状態になっていたのだと思います。
そのため、しんどいとわかっていても、嫌な出来事や体験を何度も繰り返し思い出し、自分で自分を苦しめてしまっていました。
こういう状態では、「考え方」を変えることは恐らくできないのです。
もっと生物学的なアプロ―チが必要で、そのためには、お薬の力を借りる(睡眠状態をととのえる、脳の状態をととのえる)ことが必要だと考えました。
しかし、私は病院に行くのは自分が「いよいよの時」だとずっと思っていました。
もともと病院に行くのが苦手でしたし、メンタルの不調で受診することには高いハードルを感じていました。
「これくらいで来たの?って言われないかな…」
「気のせいって思われるかも…」
「もっと辛い思いをしている人が行くもので、迷うということはまだ自分は何とかできるはず。まだ行かなくていい」
…というようなことを感じていて、長い期間、受診まで行けなかったんです。
ただ、受診して服薬治療を開始してからは、
「もっと早くいけば良かったんだ」
「あんなにしんどかった時間がもったいなかった」
と気が付きました。
お薬によって、睡眠の状態や脳の状態がととのってくると、調子の波はありますが、かなり落ち込みやイライラが緩和され、自分を自分で傷つけたくなることは減りました。
自分がダメな人間だと思うことも減りました。
たぶん、調子がととのって「できること」が増えたからでもあると思います。
特に、睡眠状態はものすごく改善されました。
自分一人の力では、考え方を変えるのは難しい状況もあることを受け止めることが必要でした。
早めに病院には行った方がいいと今なら思う
確かに私も他人から病院をすすめられたとき、腹痛や発熱といった身体的な症状なら病院に行くのは迷わない気がします。
ただ、精神面となると、目に見えない分、「うーん」と迷ってしまうだろうなと今でも思うんです。
でも、私自身は自分の体験からも振り返ると、
迷っているなら早めに受診した方がいいかもしれないと思いました。
予約制のクリニックだと、予約を取って受診するまでに時間がかかることが多いと聞きます。
また、受診して専門の医師の先生に相談してみることで、自分には治療が必要なのかどうかがわかりますし、症状がこれ以上悪くなることや、状況がこれ以上悪くなることを防ぐことができる可能性が高くなります。
通院や受診にかかるコストもありはしますが、落ち込みやイライラで奪われていたエネルギーや時間を考えると、とても楽になりました。
私が受診に踏み切ったのは、産後すぐのことでしたので、授乳に薬が影響するのではないかという心配も大きかったですが、医師の先生や薬剤師の先生に相談しました。
ずいぶん親身にアドバイスをもらえて、服薬に踏み切ることができました。
可能なら服薬以外の努力もあったほうがいい
お薬の力を借りて、睡眠や脳の状態がととのってくると、ようやく自分で自分の考え方を変えようという努力が作用してくるように思います。
そういうわけで、今後、自分の考え方や感じ方をいい方向に変えていくために、認知行動療法や解決志向に関する本を読んでいこうと思います。
たぶん私の人生に役立ってくれるでしょう。
ただ、そういう本だけではなく、今服薬しているお薬をちゃんと飲むことや、生活をととのえることもしっかり力を入れていこうと考えています。
自分の調子の良し悪しに何が影響しているのかをできるだけ分析し、良い状態を維持できるように努めることが大事かな…と。
そうして、自分の調子を自分で守り、維持できるように行動を続けることで、お薬の力を借りる割合が減るかもしれません。
また、いつか同じように苦しんだ人を助けられるようになるかもしれません。
それが今の私の小さな希望です。
でも、苦しい時は、何か自分を変えようとする行動を取る事すらできなくなることもあります。
それを忘れずにいようと思っています。
低空飛行の日もあっていい
低空飛行の日も、低くだけど飛んでいるわけです。
頑張ってるじゃん、自分。
…と自分を褒めていくことにしています。
どんな自分も、褒めるところはあっていいのだと思うことにしています。
医師の先生からは、調子の波についてお話した時に、
「調子がいいときほど無理しないでエネルギーを蓄えましょうね」
というアドバイスをいただきました。
この言葉はわたしの「お守りことば」になっています。
波があると、調子の悪い時に動けなくなる分、いい時に
「取り戻さなきゃ!」
「いっぱい今動くんだ!」
みたいになりがちで、頑張りすぎてペースを崩すこともありました。
調子いい時こそ、しっかり休んで充電するようになりました。
低空飛行の日も、ちょっと調子よく飛べる日も。
どっちも自分で、どっちも大事で。
時間はかかりましたけれど、少しずつそう思えるようになってきました。
まだまだ調子の悪い日はありますが、そういう日の手の抜き方を練習しつつ、ぼちぼちやっていこうと思います。