悲しい時こそお寿司を食べる
私は大学生の時にひとり暮らしを始めたものの、全然料理ができなかったので、だいたい授業が終わった後スーパーに自転車を走らせ、食事を買い込んで帰宅するという日々でした。
…自炊もしていたのですが、授業もかなり詰まっていたり、先輩から飲みに誘われたり(そして当時は行くのが当たり前的文化が流れていた…)ということもあって、なかなかスケジュールが組み立てづらく、自炊用の食材を買い込んでもダメにしてしまうことも多かったわけです。
あとはあんまりちゃんと食事を摂らないので(これについては今でも夫に注意される…反省しています…)、ひとり暮らしを始めて割とすぐに栄養失調気味になりました。そして、その反省を活かして「ごはんをちゃんと食べよう」と思い、作れないならスーパーで売られている美味しいごはんを食べよう!という発想へ。ちゃんと自炊も練習しましたが、圧倒的に作っていただいたごはんが美味しかったわけでして。
だいたいスーパーの閉店間際に駆け込み、値引きシールの貼られたお寿司パックを手中におさめ、インスタントお味噌汁を購入して帰宅→ご飯という流れです。だいたい週2回くらいはお寿司パックを手に入れていたと思うのですが、高いものは買えないので、しっかり値引きしてもらったものを手に取りレジへ向かうのでした。
そういうわけで、だいたいどんな悲しい時も辛い時もお寿司を食べれば大丈夫という行動パターンが形成され、元気がない時は「お寿司を食べたい…」と呟いています。
上の子の出産前に、可愛がっていたハムスターが亡くなってしまった時も回転寿司をモリモリ食べて出産に備え、翌々日に無事に子どもが生まれました。夫の方が悲しみに暮れて、泣きながら「これを…」と立ち合い出産の際にハムスターの遺影を持ってきて、スタッフさんが「???」となっておりました。
先日もお寿司を食べました。回らないお寿司は高いので、私は回転するお寿司かスーパーのパック寿司(かつ値引きされているもの)を狙って食べています。あとお寿司が手に入らないときはカレーかお好み焼きでも代替可能なので、とりあえず何かを食べて、時が過ぎゆくのを待ちます。
実は、実家のほうに弟家族が2年ほど前から同居していたのですが、この度弟は離婚することとなりました。経緯はよくわかりません。ただ、推測するに弟の仕事の出張や負担が多く、義理の妹さんのほうに子育てや家事の負担が大きくかかっていたのは間違いありません。あと、実家の両親との折り合い…これが義理の妹さんの負担が大きかったんじゃないかなぁと推測します。
(私は一緒に暮らすのは無理だなぁと思っていますし、夫も「無理ですね。丁重に断りましょう」と言ってます。両親は悪い人たちではなく、むしろ良い親なのだろうと思いますが、いかんせん過干渉気味なところがあります。ちょっと離れて暮らすくらいが私の心の平穏が保たれ…そのあたりはなんとも難しい問題です)
義理の妹さんは子ども達を連れて、実家に戻られるそうです。私は彼女のことをよくわかるまでには至っていなかったかもしれませんが、子ども達を慈しみ、素敵な人だと感じていました。ただ、今後会うことは無くなるでしょう。
彼女や甥っ子・姪っ子たちと会えなくなるのは寂しいですが、大事な人生上の選択と決断をしたのだから、それを応援したいと思っています。弟も今はただただ何も語りませんし、親は意気消沈していますが、今はただそっと見守り、寿司を食べて私は私なりの自分の日々を一生懸命生きていこうと思っています…。
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