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1996年「野獣教師」


公開 1996年
監督 ロバート・マンデル
公開当時 トム・ベレンジャー(47歳)

不良グループに取り仕切られ荒廃した高校に、凄腕の元傭兵シェイルが歴史の教師として赴任する…

なにかとモヤる土曜の夜にこのような素晴らしい映画を放送してくれるなんて、テレ東には映画ソムリエでもいらっしゃるのでしょうか。

トム・ベレンジャーの風貌は一目でいくつもの修羅場をくぐりぬけてきた男とわかり、眼光といい教師のそれではありませんね。

生徒たちに容赦なく軍隊式の教育を施すシェイル先生はある意味とても痛快です。
高校生といえども銃で武装する生徒たちに対し、銃には銃、暴力には暴力で応戦します。
傭兵時代の経験を活かし、盗聴器や隠しカメラを駆使、図書館では本棚で入り組んだ構造を利用してのゲリラ戦を展開します。

校長が不良グループを利用し、麻薬の取引をしていたというまさかの展開ですが、最後の学校を舞台にした戦いでも、ゲリラ戦での経験をいかんなく発揮し、勝利を納めます。

激戦の末、運営継続不可なほどボロボロになった校舎を背にシェイル先生がつぶやく「学校は生徒の手に戻った…」というセリフが印象的です。

主演のトム・ベレンジャーは「プラトーン」のバーンズ軍曹のイメージがあり、この役にぴったりですね。

不良グループに襲撃された恋人の仇を討つため代理で教師になったものの、意外にも教師は天職だったのではないでしょうか。

歴史の教師の役なのですが、実戦経験のある人物から教わるベトナム戦争の話などは、これほど臨場感がある授業は他にないでしょうね。

ところでこの映画はジャンルとしてはコメディ映画で良いのでしょうか…😥

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