午後のロードショー「テキサスSWAT」
公開 1983年
監督 スティーブ・カーヴァー
公開当時 チャック・ノリス43歳
一匹狼の凄腕テキサス・レンジャーと、凶悪な武器密輸証人との死闘を描くアクション・ムービー。
チャック・ノリス … 1970年~80年代に活躍した伝説のアクションスターですね。
たった一人で広大なテキサス州砂漠地帯の治安を守る一匹狼のテキサス・レンジャー、ジム・マクエイド。
警備隊が馬泥棒を企てる無法者の一味を取り締まろうとするも、返り討ちに会い、捕らえられてしまう。
無法者たちが警備隊を無残にも処刑しようとした瞬間、砂漠に轟く銃声…
「だ、誰だてめえは!」
太陽をバックに立つその男「俺はジム・マクエイド、テキサスレンジャーだ!」
「……!」無法者の一味に動揺が走る…
まさに正義のヒーロー登場ですね。この少年漫画を思わせるバーン!といった感じの演出も味わいがあります。
ジムは無法者たちを鮮やかな空手の技でなぎ倒すのです。
彼のアクションはさすが格闘家だけあって、腰の据わり方といい、造り物でない本物感があります。
武術の達人であり、危険な麻薬や武器取引を生業とする男ローリー。
美女ローラはローリーの愛人なのですが、ひょんな事からジムと親密になります。
ジムの家に押しかけ女房よろしく、勝手に部屋を掃除したり、食事を作るローラに「勝手な事をするな!」と怒るジムなのですが、やはり据え膳喰わぬはなんとやら、二人は深い関係になるのです。
いい年をした大人がティーンのように追っかけっこをしながらはしゃぐ映像には「何スか、これ?」となってしまいましたが、全編に渡って男臭い映画ゆえ、女性とのロマンスシーンを挟むのも必要かもしれません。
ローリーの不正を暴こうとするジムとFBIの捜査チーム。
捜査を妨害しようとするローリーとの攻防の末、愛娘サリーがローリー一味に拉致されてしまう。
「もう誰も俺を止められない」
Gパンが張り裂けんばかりの怒り…
ジムは仲間と共に、持てるだけの武器を持ち、ローリーの本拠地へと向かい決戦を挑む。
ローリーのアジトで、銃器と手榴弾を駆使した戦場さながらの戦いの末、ジムは娘サリーを奪還、ローリーを追い詰める。
「この辺で決着を着けようじゃないか…」
ローリーの言葉に二人は銃を置き、男と男、武術家同士のプライドをかけた運命の肉弾戦が始まる…
ローリーの鮮やかな空手技に序盤、劣勢を余儀なくされるジムでしたが、娘サリーがローリーに殴られたことをきっかけに、怒りを爆発させ形勢逆転、鮮やかな蹴りでローリーを倒す。
追い詰められたローリーが撃った銃が、ジムを庇おうとしたローラに当たり「仕方なかったの…。ローリーは私の夫を殺し私を無理やり…。従わなかったら私も殺されていたわ、でも私が愛しているのはあなただけよ…」言うべきことをすべて言った後、事切れるローラ。
結局、ジムはローリーのアジトを破壊、悪事を阻止し帰還、その功績を称えられる。
まさに80年代の「現代版西部劇」とも言える勧善懲悪のシンプルなストーリーですね。
カテゴリーからすればB級アクション映画に分類されるのでしょうが、小難しいこと抜きに頭を空っぽにして見るには最高の映画です。
チャック・ノリスは映画スターであり武術の達人でありながら、難病に苦しむ子供たちのための慈善活動をしたり、無償で学生に武道を教えたりと、彼の人間的な魅力が役に説得力を与えています。
ワイルドなキャラクターにもかかわらず、優しい目がキュート、人柄がにじみ出ていますね。
男らしさ全開で、当時彼に憧れた若者も多かったのではないでしょうか。
映画を見た後、私はどこかで聞いた名言「女は2種類しかいない。チャック・ノリスに抱かれたい女と、チャック・ノリスにもう一度抱かれたい女だ。」を噛み締めるのでした。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価★★★★★
ストーリー ★★
流し見許容度 ★★★★★
午後ロー親和性★★★★★
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