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情熱という目に見えない炎

私には誰かに誇れるような美的才能がありません。
私にあるものといえば、嗅覚の良さと肝臓の強さくらいのものです。お父さんお母さん丈夫に産んでくれてありがとう。

そんな平凡な私は芸術家という生き方にとても強く惹かれます。
その魂の煌き、命の輝き、業の深さに時には作品よりも強く惹かれるのです。

2022泉屋博古館東京 板谷波山の陶芸展にて
盛大に写り混む私と波山の美しい作品

昨年泉屋博古館東京で開催された「板谷波山の陶芸展」に友人に声をかけてもらい足を運びました。
勿論私は板谷波山という陶芸家に向き合うのは初めましてでした……本当に損して生きてたわ……

お前以外はみんな知っているぞ!!とヤジが聞こえて来そうですが、気にせず板谷波山という方のご紹介です!


板谷波山について
日本の近代陶芸の開拓者であり、陶芸家としては初の文化勲章受章者[1]である。茨城県名誉県民[2]。下館市名誉市民(合併により筑西市への移行に伴い、現在は筑西市名誉市民)

日本の陶芸は縄文時代からの長い歴史をもつが、「職人」ではない「芸術家」としての「陶芸家」が登場するのは近代になってからであった。波山は、正規の美術教育を受けた「アーティスト」としての陶芸家としては、日本における最も初期の存在である。陶芸家の社会的地位を高め、日本近代陶芸の発達を促した先覚者として高く評価されている。理想の陶磁器づくりのためには一切の妥協を許さなかった波山の生涯は映画化もされている(後述)。
ウィキペディアより引用
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E8%B0%B7%E6%B3%A2%E5%B1%B1

文化勲章を受章した板谷波山(1953年)
ウィキペディアより引用

作品の美しさは勿論ですが、展示室に作品と共に板谷波山の陶芸と向き合う姿勢やエピソードにすっかり心を奪われました。
その姿から「陶聖」と呼ばれた波山。
納得いかない作品は窯出しの際全て割ってしまう波山。
どんなに生活が苦しくても妥協しなかった波山。
彼のように生きれたらと強く想い憧れずにはいられません。

出光美術館にある板谷波山作のとても美しい天目茶碗と出光佐三のエピソードも大好きです。
是非読んで見てください。
出光美術館HPより引用



永遠に波山に美しくしてもらえる事を待ち続ける

さて。
それ以外にも好きなエピソードをもつ芸術家の方は沢山いるのですが長くなるのでまたいつか。

最後に河本五郎の私が大好きなお言葉をおいておきます。

「陶芸家というものが芸術家であるとすれば、いままで見たこともない新しい美しさを発見して、創り出してみせる義務がある。そういうことはなまじ出来ることではないけれど、そういう妄想を抱いた人を陶芸家といいたい」

2023河本五郎反骨の陶芸展 菊池寛実記念 智美術館

作品の奥底に潜む
芸術家の情熱という目に見えない炎に今日もまた心をじわりと燃やされていくのです。


そんな私が情熱を大陸しているみんなの茶の湯ORIのイベントお知らせです!!

11月10日(金)小田急線和泉多摩川駅FORTMARKET和泉多摩川にてchacafeみんなの茶の湯ORI OPEN!!
東京産の抹茶東京の茶工房西村園さんの抹茶を使用した抹茶の香り高いスイーツやドリンク、陶芸家さんの器でお出迎えさせていただきます!!

11月12日㈰登戸遊園ミライノバハレの日出店!!

11月25日(土)
向ヶ丘遊園駅北口GINZAFOREST2階白いハコにて
第11回茶の湯講座茶碗の見方③高麗茶碗
参加者様募集中!!

皆様の心を情熱という目に見えない炎でジリジリ焦がしたいと思っております!!

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