「貧困妄想」「貧乏恐怖症」とは何か? 本当の貧困とは?
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
うつ病は、いろんな症状を発症させます。
「貧乏になったらどうしよう?」「お金がない…」と極端に思うのも、うつ病の症状のひとつで、それを貧困妄想とも貧乏恐怖症とも呼びます。
芸能人の高島忠夫さんも、以前に、うつ病から貧困妄想を発症させ、家族を非常に心配させたということがあります。家族のうちの誰かひとりでも、うつ病に対する正しい知識を持っていれば、あのような混乱は避けられたと思うのですが、当時は、本当にお金がないと思い込み、子どもたちも、とにかく節約に励んだとのことです。
私のカウンセリングルームにも、時々、貧困妄想・貧乏恐怖症の人が訪れ、お金がないことやお金がなくなる心配を切々と訴えるのですが、本人はお金を使うことやお金がなくなることが何よりも心配なのですから、残念ながら、病院にもカウンセリングルームにも継続して通ってはくれません。
やがて貧困妄想の人は、もとはうつ病なので、じりじりと容態を悪くさせ、焦燥感にかられながらも、働く意欲や元気がなくなり、本当にお金に不自由するようになることが多いです。
周囲に、うつ病に対する正しい知識を持っている人がいれば、早め早めに対処できるかと思うのですが、うつ病という言葉がこんなにも有名になっているにも関わらず、うつ病の正しい知識を持っている人は、世の中にあまりにも少ない…というのが実情です。
貧困妄想は、貧乏恐怖症とも呼ばれ、次のような症状を示します。
①「お金がない」が口癖だ。
② 自分には、もうお金がないと感じる。
③ お金を使うことが怖い。
④ お金がなくなってしまうのではないかという不安を常に抱えている。
⑤ 必要なお金でさえ、出し渋ることがある。
⑥ お金を使いたくないばかりに、人との交流を避けるようになる。
⑦ お金を使う瞬間に痛みを感じる。
問題の本質は、「お金がない」という事実ではありません。
問題の本質は、「お金がないと感じる」という心の様です。
それが証拠に、この心の病は、
貯金が何千万円とあり、年収が1千万を超える人でもなる時はなります。
貧困妄想は、うつ病から発症することもあれば、全般性不安障害で発症することもあります。うつ病であれば、病院に行ってお薬を飲めば回復に向かうのですが、全般性不安障害であれば、病院に行ってお薬を飲んでも、なかなか回復には向かいません。
「だったら、カウンセリングに行って治せばいい、お金の不安を解消すればいい」ということになるのですが、カウンセリングに行ってお金を使うこと自体が恐怖なわけですから、貧困恐怖症の方は、なかなかカウンセリングに行こうとはしません。
貧困妄想は、脳という臓器の不調により発症させる人もいれば、
マイホームを購入してローンを抱えたことにより発症する人も少なくありません。
「お金の不安が、常に頭から消えない」と仰る人は、1度、精神医学とお金の守り方に詳しいカウンセラーの許を訪れてみてはいかがでしょうか?
私(竹内成彦)は、あなたのご来室を心からお待ちいたしております。
本当の貧困とは、
1.稼ぐ能力がなく、
2.預貯金も資産もなく、
3.自分を助けてくれる人もいない。
上記3つの条件を満たしている状態にあることです。
私の知人で、稼ぐ能力もなく、預貯金も資産もない人がいますが、借りにAさんとしますが、Aさんから貧困のイメージは感じません。それは、Aさんには、友人がいっぱいいるからだと思います。万が一、Aさんが食えなくなったら、私はAさんを喜んで家に泊めてあげるだろうし、無料で飯を食わせてあげるだろうと思います。
Aさんの周りには、私のようなAさんを助けてあげたいと思っている人がいっぱいいます。だからAさんは、貧困だと感じさせないのだろうと思います。
あなたは如何ですか?
願わくば、上記1~3のうち、2つ以上は、まずまず合格点にいたいものですね。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋