ASDは、何で気持ちの言語化が苦手か考察する。
ASDの人は、気持ちの言語化が苦手だと言われています。
例えば、読書感想文ですが、それもある意味、気持ちを言語化する作業であります。
ASD当時者は、読書感想文が苦手だと言われています。
そこには、興味関心がない物事に対して何の感情も湧いてこないということと、感想が出てこないからそれを正直に言ってしまう、などの要因があるらしいです。
読書感想文というのは、己の気持ちの表現でもあります。
「○○さんが、△△さんの為に頑張った所が、凄く感動しました。」
「普段不器用でクールなAさんが、Bさんの為を思って一生懸命になっていた所が、じんわりしました。」
などと、己の気持ちを載せて書いていかないといけません。
私は、小学生の頃、読書感想文を書くのが苦手でありました。
結局、あらすじだけを書いてしまうような文章になってしまいました。
感想が出てこないというのは、痛いほど分かります。
関心も寄せていかなくてはなりません。
また、私は、就労移行支援の時は地獄だったのを覚えてます。
毎回、終わりの時に感想を言わないといけないのですが、言葉にすることが難しくいつも頭を悩ませていました。
それが、面談の時も辛いです。
どう感じたか?どう思うか?について、自分の気持ちが出てこないのです。自分や周りの物事に対して感じることが難しいのです。関心が薄いのです。
でも、面談ですからどうしても言わないといけません。
就労移行支援はコミニケーションをする機会が多いので、感想が出てこない私にとって、そういう意味では苦痛でした。
頭がショートしっぱなしでした。
無理やり感想を思い浮かべるようにしていきました。
感情が湧きづらいので、感想を言うのが難しいのです。
志望動機を書いたり発言するのも辛かったです。他者に対する感想が出てこないから、言葉が出てこないのです。
雑談する時も、「へぇーそんなんだね…」「そうなんですね…」としか言いようがないのです。
だから、話が膨らまない、弾まないのです。
感情が湧きにくいし、関心を寄せるのが苦手、だから、ASDの人は気持ちの言語化が難しいのだと思います。
当事者のそう言った苦労が、理解されて欲しいな…と、思ってます。