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ASD受動型の特性の大変さについて、当事者が語る

ASDには、『孤立型』『受動型』『積極奇異型』『尊大型』『大仰型』の5種類があります。

それぞれ特性は異なり、中には複合している場合もあります。

今回は、受動の大変さについて、当事者目線で語りたいて思います。

ここに、概要を貼っておきます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の受動型とは、周囲に流されやすく、他人の意見や行動に合わせることが多いタイプです。自己表現が苦手で、自己主張が難しいという特徴があります。
受動型ASDの特徴は次のとおりです。
他人の影響を受けやすく、自分の意見や感情を抑え、他人の期待に応えようとする
集団の中に入るような場面では関わろうとするが、自分から積極的に他人に関わろうとはしない
他人から何かを誘われた時、断りたい約束なども断れないことが多く、相手に流されやすい
会話の中で基本的には黙ることが多く、そのため一見奇妙さが目立ちにくい
受動型ASDは、一見奇妙さは少なくトラブルも少ないですが、他者に利用されやすく、また2次障害に注意が必要です。対策としては、断るスキルの獲得、自己理解・表現練習、ストレスマネジメントなどが挙げられます。

ASD受動型の当事者は、他のタイプの中でも一番目立たない大人しい人が多いです。

人の言うことや誘いに応じ、特に子供の頃は『聞き分けの良い』『お利口』などと言われやすいです。

ですが、当事者としては強烈なストレスを抱えこんでいます。
自分の意思表示が難しく、臆病になってしまいます。

意見を言う勇気が出ません。

対立や衝突してしまうんじゃないかと、怖いのです。

『何か、怒られたらどうしよう…』

『何か、嫌われたらどうしよう…』

『不快に思われたら、どうしよう…』

などと言う、ビビりの気持ちがあります。

しかも、自分の気持ちが分からなく言語化が難しかったり、失感情症のような、自分の気持ちが上手く出てこないと言った感じの人もすくなくはありません。

そうしますと、益々意思表示が困難になってしまいます。

私自身も、『これ、話したいけど勇気が出ない…』と言ったことが少なくはありませんし、自分の気持ちの詳細をハッキリと主張するのが苦手であります。

そんな私は、30過ぎてからようやくハッキリ意思表示をできるようになってきました。

そして、最近、ハッキリ意思表示しないと後々トラブルに繋がる可能性があるのだという事を、身をもって知りました。

受動型の当事者は、子供の頃からずっとそう言った苦しみを抱えて生きているように思います。『いいようにされて、振り回された…』と、疲弊してしまう感じの人も少なくはないでしょう。

中には2次障害や適応障害を抱えて、人との接触を断ち切ってしまう人も多いかと思います。体調が悪化してしまう人も少なくはないでしょう。

上手く話せないのは、当事者としても辛いものがあります。
自己主張が苦手で、ついつい自分を抑えてしまったり流されたりしてしまいます。

高圧的な人や気の強い人に対しては、益々、強烈なストレスがかかってしまいます。

もし、周りに受動型だと思われる人が居たら、リラックスしてじっくり話せる環境を作ってあげる事が大事かと思います。

当事者としては、信頼できる人を見つけて話す、
カウンセリングを受けてみる、など、自分からアクションとってみると良いでしょう。

受動型は、ストレスが掛かりやすいかと思いますが、自分を一番大事にしてあげる事を優先するべきかな?と、思います。


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