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あまりの恐怖に引き込まれる映画「ゾディアック」
どーも。お疲れ様です。
関東の住人でありますが季節感のない気候でした。今日は。
何を着ていいのかよくわかりませんでした。今日は。
涼しい秋なの?寒いの?季節外れの暑さなの?今日は。
本日は、アドレナリンぶしゃーの映画「ゾディアック」です。
下記の作品と同じくセブンD・フィンチャーの映像作品ですよ。
https://note.com/light_gerbil788/n/n759f4cce8942?from=notice
映画『ゾディアック』は、アメリカの歴史に深く刻まれた「ゾディアック事件」をベースにした実話サスペンスです。1960年代後半、カリフォルニアで連続殺人を繰り返し、暗号で警察やメディアを挑発し続けた実在の犯人が今も未解決のまま残っています。その「解けない謎」と、事件に取り憑かれた人々の姿が、観客をじわじわと恐怖へ引き込んでいきます!
ストーリーとプロット
物語は、ただ犯人を追う刑事ドラマではありません。むしろ、ゾディアックという謎に取り憑かれた記者や刑事たちの執念と、その代償を描く心理的スリラーに近いです。新聞記者ロバート・グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、最初は純粋な興味でゾディアック事件を調べ始めますが、暗号メッセージや犯行手口にどんどん引き込まれていきます。そして、彼の探究心は次第に常軌を逸し、人生のすべてがゾディアックに支配されてしまうのです。
映画全体を通じて、観客もまるでグレイスミスと一緒に謎解きに挑んでいるかのような感覚になります!一歩一歩犯人に近づいているかのように見えて、突然、霧がかったように手がかりが消えてしまう…その絶妙なもどかしさが、物語に緊張感を持たせ続けます。ラストまでそのスリルは止まりません。
キャラクター
この映画のキャラクターたちは、まさに事件の犠牲者でもあります。グレイスミスの執念深さに加え、刑事デイビッド・トースキー(マーク・ラファロ)の冷静かつ使命感に燃える姿も印象的。彼は、ゾディアック事件の捜査を長年担当しながらも犯人を逮捕できず、重圧と挫折感に苦しむことになります。自信を失いながらも、どうしても真実にたどり着きたいという彼の強い意志が観客の心に響きます。
ロバート・ダウニー・Jr.が演じるポール・エイブリーという新聞記者も忘れてはいけません。彼は、この事件をネタに注目を浴びますが、次第に自身もゾディアックの脅威にさらされ、恐怖と自己崩壊に追い込まれていきます。これらキャラクターの絡み合いが、ゾディアックという存在がどれだけ人々を支配し、破壊していくかをリアルに描き出しています!
演技
この映画での演技は圧巻です。特にジェイク・ギレンホールの繊細で執念深い演技が光ります。彼は事件にのめり込むグレイスミスを、緩やかに、しかし確実に崩壊していく姿として見事に演じています。観客は、彼の恐怖、興奮、そして絶望をリアルに感じ取ることができます。さらに、マーク・ラファロの刑事としての堅実な演技も非常に印象的です。冷静でありながら、心の中では犯人を逃し続けるフラストレーションが燃え続ける様子が観客にも強く伝わってきます。
映像美
『ゾディアック』の映像は、当時のサンフランシスコやカリフォルニアの夜の風景を見事に再現しています。特に暗い夜道に潜む恐怖を巧みに映し出し、ゾディアックが犯行に及ぶシーンでは、視覚的な不安感がピークに達します。例えば、夜の湖畔で犯行が起きるシーンの緊迫感は、まさに「次に何が起きるのか?」と観客を息を飲ませます。影の使い方や、空間の静けさが逆に恐怖を煽る演出が巧みです。
また、暗号を解読するシーンでは、画面に映し出される文字や手がかりが視覚的に複雑であり、観客自身がその場で解読に挑んでいるような感覚になります。このような映像の力が、映画全体をさらに引き締めています!
音楽とサウンド
音楽も映画の緊張感を見事に支えています。静かなシーンでの低音の不協和音、そして犯行が行われる瞬間に流れるサウンドトラックが、観客の神経をピリピリとさせます。特に、ゾディアックの手紙がニュースで報じられる瞬間には、じわじわと不安が広がる音楽が流れ、それが恐怖を増幅させます。
また、映画全体を通してサウンドの使い方が非常に巧妙です。大きな音で驚かすのではなく、静けさの中での微妙な音が恐怖を感じさせます。例えば、深夜に主人公が自宅で静かに資料を調べているシーンでの時計の音や、遠くから聞こえる微かな音が、まるでゾディアックがどこかで見ているかのような恐怖感を演出しています。
テーマとメッセージ
この映画の核心にあるテーマは、「人間の執念がどれほど破壊的になりうるか」です。ゾディアック事件そのものが、人々を翻弄し、真実を追い求める者を壊していく過程が描かれています。映画を見ていると、真実にたどり着くことが本当に必要なのか、あるいは執着が自分自身を滅ぼしてしまうのではないかという疑問が浮かび上がります。
また、このテーマは現代にも通じます。SNSやインターネットを通じて、未解決事件や謎が世界中で話題になりますが、その背後にある「真実への渇望」と、それがもたらす危険性は今も変わりません。『ゾディアック』は、その普遍的なテーマを描きながら、私たちがいかに情報や真実に執着し、その過程で何を失うのかを考えさせる映画です。
結末の興味を引く言及
映画の結末は、もちろんここでは明かしませんが、事件が解決されるかどうかは関係なく、最後まで一瞬も目が離せません。観客は、真実にたどり着くことを求めつつも、どこかでその結末が恐ろしいものであることを予感してしまいます。この映画は「結末」そのものよりも、その過程がいかに人間を狂わせるかを描いているのです。見終わった後も、ゾディアックの影はあなたの心に残るでしょう!
はい、こちらから映画を鑑賞いただけますよ。
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