お兄ちゃん!お金持ってるの?「男はつらいよ」シリーズ
閲覧ありがとうございます。今日は、お盆に偶然観た「男はつらいよ」シリーズのコレアレを書いておこうと思います。
わたしは、「男はつらいよ」は、甥っ子のみつおくんがメインになってからの作品しか観てませんでしたが、今回、初期の方の作品を何作品か、観賞しました。第一作は、めちゃ良かったです!
わたしの、おばあちゃん世代は、寅さんメインの物語の方が「男はつらいよ」らしくて、好きだと言います。
なるほど、わたしも、そう思いました。寅さんのはじけ具合が、楽しいのです。
寅さんは、あまりにも国民的なので、同じく国民的アニメのドラえもんにも引用されたみたいです。
寅さんは、年中、日本中をカバン一つでうろうろしていますが、「物語」が、始まるのは、葛飾柴又の団子屋にふらりと帰ってきてからになります。
これは、団子屋の皆様がいないと、「男はつらいよ」にならないからかもしれません。もしかしたら、
寅さん一人だけの旅路の物語ならば、「あんま、つらくないよ」になるからかもしれないなと思いました。もしか、出川みたいに、充電させてくださる人々に、出会えているからかもしれません。
寅さんは、団子屋に帰ったら、なぜ、「つらいよ」的な、シチュエーションが生まれてくるのでしょうか。団子屋に帰ると、先ず、会うのは、おばちゃん。あと、妹のさくらさんです。
さくらさんは、寅さんの大事な妹さん。
兄貴は、ふらふら外歩きニートぽいのに、さくらさんは、その反対の堅実さです。働き者で、義理固く、結婚も、経済より、その人の人柄を見込んで、
タコ社長の会社の工員さんと結婚します。
どんな事柄にも、一喜一憂しないで、冷静に俯瞰して見ているイメージがあります。
髪型も、ずっと一貫して、ストレートのひっつめ髪で、流行りのパーマネントをかけたり、鬼滅染めしたりとかは、しません。だからか、いつも、美しい光沢を放つ髪の毛だなと思いました。
おばちゃんは、気分がすぐ顔や言動に現れる、素直な人だなと思いました。
寅さんが、遠い土地を旅して、団子屋にいないときは、
「寅ちゃん、元気かねぇ。心配だよ。優しい子だからねぇ。」
とか、気遣いを見せますが、
寅さんが、バッチリ帰ってきて、マドンナを見つけたりして、それに付随した問題を起こしたり、タコ社長と取っ組み合いのケンカをしたりする日常になると、
「ロクなもんじゃないよ!あの男は!今に地獄に
落ちるよ!」
爽やかに手のひらを返し、アンチ寅さんになったりします。非常に素直な方なんだと思います。
寅さんは、心を奪われると、その女性の信者になる
勢いで、好きになります。
知り合って、一週間しか経っていなくても、幼稚園から知ってるみたいな訳知り顔で、
「あいつはね、、強く見えるが、傷つきやすい
悲しい女なんだよ、、」
と、宙を見つめながら、寅さんが、言い出すと、
もう、恋に夢中のサインです。
「またかよ」
呆れ顔、無心の境地で、団子屋さんの皆様は、
見守っていますが、内心、
「今度こそは、寅のやつも、誰かと結ばれ、落ち着いた生活をして欲しい」
そう、思っていたに違いありません。
寅さんは、多分、税金も払って無いだろうし、年金も怪しいものです。年を取ったとき、誰が寅さんの
面倒を見るのか。。
それは、団子屋さんの暗黙の議題だっただろうと
思います。
「お前が会社に行かないと、会社はつぶれるのか?」
そう寅さんに言われると、なんだか、気持ちは軽くはなりますが、
「1日、2日は、行かなくてもいいが、ずっと行かないと、会社はつぶれないが、自分の席は無くなる」
という現実はあります。
「寅さん」という存在は、年に一回か二回来る
非日常なイベント。という感じです。
「あいつは、俺がふるさとに送っていく。善は急げだ!今から駅に行くぜ!」
マドンナを連れて、電車に乗ろうと、団子屋を出ようとする寅さんに、さくらさんから、
「お兄ちゃん!!お金!お金は持ってるの?!」
と、強烈な、右ストレートが入ります。
寅さんには、経済力は無い。魅力はあるけれど。
しかし、それでも、良いという、マドンナはいたそうですが、結局は、寅さんが逃げてしまったそうです。
いざとなったら、寅さんも「自分にはムリだな。」と感じ、身を引いたのかもしれませんね。
根本が善人の、誰からも、愛されるキャラクター
なんだと思います。
「男はつらいよ」
まだまだ、観てない作品ばかりなんで、ゆっくり、
マイペースにて、楽しめたら、いいなと思います。
最後に、寅さんちにいつもいつも、いるタコ社長!
なじみはない、
タコ社長の自宅に、寅さんが突撃訪問した場面が
ありました!
↓
子沢山だったんですねー。