幸福人フー を読んで
坂口恭平さんの本。坂口恭平さんとは、自身の携帯電話番号を公開し死にたい人からの電話を受けている(いのっちの電話)、作家、画家、ミュージシャン。料理、家具も作る。常に手を動かしている。自身が躁鬱病であることも公開しています。
の奥さんフーちゃんさん。坂口恭平さんを通してフーさんのことは少し知っていました。
不幸せではない人生を送る、ではなくて、幸せとは何か。
生まれて初めて出会った幸福な人、フーさんを取材。恭平さんは、
フーさんは、
「孤独を感じる」と言ったことが一度もない
「寂しい」と言ったことが一度もない
「自分は不幸である」と言ったことが一度もない
「後悔」をしたことが一度もない
「退屈だ」と言ったことが一度もない
「つまらない」と言ったことが一度もない
「虚しい」と言ったことが一度もない
「人の文句」を言ったことが一度もない
フーさんが人と揉めているのを見たことが一度もない
「人と比べている」のを見たことが一度もない
「一人で」ゆっくりすることができる
「落ち込んでいる」ところを一度も見たことがない
っておっしゃっています。すご い…..。フーさんはなんて素敵な方なんだろう!フーさんについて、くわしく知りたい!
フーさんのような方が増えたら、世の中が良くなりますね。
「普通のことでしょ」と思われた方もいると思います。そう思われた方、まわりを平和に幸せにしています。
フーさんの、家族であろうと、心の中にまでは入りこまない、人の心を読むことは絶対にできない、人がどう感じているかは絶対にわかることはない、予測することは出来るが確信に変わることはない、自分のことを一切否定しない、肯定することもない、今までの時間を過ごしてきたことに関しては最適だったと納得している。
自分を否定せずに、無駄に落ち込むことなく、その日にできることを人と比べることなく、自分なりに少しずつ進めていく。
フーさんはなにかに満たされ、何かを達成したから幸福というわけではない、というところが、興味深いと恭平さんは書いています。
私も、自分に期待して理想の自分と現実の差に落ち込み自分を否定していたことがあります。自分で自分を苦しめていたんです。
まわりの人の気持ちを勝手に読んで、そう思い込んでしまうことがあります。他人の心はわかるわけがないのに。
フーさん、恭平さん、気づきをありがとうございます。
この本の文字の色にも注目です。