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コーヒーが爆発した話

最近、自分の研究中間報告があり、脳のメモリーが圧迫されていたため、その息抜きとして、今回もくだらないnote投稿をします。
画像はAIで作成してみました。
次回からは、専門分野の投稿に戻る予定です。


前置き

始めに、自分はコーヒーが好きで、「毎日飲む」というよりも、リフレッシュしたい時に、豆を挽いて飲んだり、ちゃんとしたお店で飲んだり、「嗜好品」的に楽しんで飲んでいます。

煎れ方や、豆にも素人範囲で多少こだわり、家で色々試すこともよくあります。
煎れ方では、普通のペーパードリップ、友達から貰った陶器フィルターのドリップ、友達から貰ったフレンチプレス、トルコで直接買ったイブリックなど。
イブリックは5年前に友達に貸したまま、現在も返されておりません。
(早く返してね。)

豆は基本なんでも好きですが、しっかりした苦めのイタリアンロースト~エスプレッソくらいのものが好きです。
個人的に今まで試してきた豆の中で良かったのが、イオンとかマックスバリュー等のスーパーに売ってる100~200gで1000円程度のブルーマウンテンブレンドです。
これは意外でしたが、スーパーだから回転率が高く、豆の鮮度が良いからかなと考えています。
良い珈琲屋さんか豆屋さんをご存知の方は教えてください。

フレンチプレス
イブリック

本編〈コーヒー大爆発〉

ここから本題に入りますが、今回原因となったのは厳密に言えばコーヒーではなく、「エスプレッソ」「モカエキスプレス」というものになります。

少し「エスプレッソ」をご存知でない方に補足します。
エスプレッソとは、コーヒー豆を通常よりも極細引きにし、フィルターに詰め、専用の機械を使って高い圧力をかけ、一気に抽出したイタリア生まれの濃い・苦い・少量のコーヒーの事です。
ラテアートで有名なカフェラテは、このエスプレッソにスチームミルクを注いで作られています。

コーヒーが苦手な方は、濃くて苦いエスプレッソのどこが良いのか分からないと思われるかもしれませんが、豆をよりダイレクトに味わえ、かつカフェインが通常よりも少ないので、個人的に好んで飲んでいます。
オススメのお店は、横浜 人形博物館の隣りにある「カフェ エリオット アベニュー」です。是非、ご賞味を。

「モカエキスプレス」とは、「ビアレッティ社」がこのエスプレッソを家庭で入れられるように作ったもので、これが今回のきっかけでした。
この器具の使い方は、以下の写真2枚目の通りです。
何となく、察してきましたかね。

ビアレッティ
煎れ方の手順

先ほどの話に戻すと、「美味しいエスプレッソ」が淹れられたかどうかを判断する一つの指標に、入れた時の表面にどれだけ細かくて白い泡(クレマ)が出来たかどうか、があります。
上の写真で言うと、⑥のエスプレッソは全く泡が無いので、あまり美味しくないと推測されます。

この頃、自分はどれだけ濃厚なクレマを作る事ができるかを考え、日々試行錯誤しながらエスプレッソ作りに取り組んでいました。
上手くいくときもあれば、そうではないときもありましたが。

この日、ふと思いました。
手順②の段階で、2倍の量のコーヒーの粉を使えば、より濃厚で美味しいエスプレッソが淹れられるんじゃないかと
ワクワクしながら、容器に収まりきらないコーヒーの粉を山盛りにし、その山を押しつぶすように、上部と下部の容器を無理やりしめました。

その後、それをコンロの火にかけます。
…。ん?……。??
いつもなら、⑤のようにコーヒーが抽出されてくる頃合いに、一向に気配がありません。
むしろ、何故かタンクのつなぎ目から、ズモモモと謎の湯けむりが立ち込めていました。

コンロの火をかけながら、コーヒーが出来た時に上部のフタを開けると、⑤のときにクレマが出来たかどうかが分かります。
湯けむりの立ち上がるビアレッティのフタをそっと開けます。
それでもコーヒーは出てきません。

あれ?おかしいなぁ。どうしてしまったんだろう。
やっぱり粉入れ過ぎたのかな…。
ちょっと一旦やめとこうかな…。

火を止め、ビアレッティをコンロから降ろそうと、ビアレッティの持ち手に触れた瞬間、
バンっという大きな音がし、目の前を黒いものが過ぎ去り、気が付くと、そこは地獄でした。
あまりの一瞬に、脳が、目が追いつきませんでした。
え、一体何が起きたの…?今…何…?
豆鉄砲を食らった鳩のように。

10秒ほど経ち、冷静さを取り戻すと、コンロ上部、手に持ったビアレッティを中心地とし、半径2m範囲のキッチン、壁、天井、その全てに、まるでホラー映画の血飛沫のような珈琲飛沫が飛び散っていました。
部屋中、コーヒーの良い香りに包まれています。(物理的にも…。)

イメージ画像(AI作成)

さっき洗ったばかりの食器、天井、壁、…。
全てにコーヒーの粉と液体が混じったものが飛び散っています。
もう…最悪…。本当に…なんで…。
美味しいエスプレッソが飲みたかっただけなのに…。
悲しい気持ち、掃除をしないといけない腹立たしい気持ち、怒りたいけど、何に怒ればいいのか…。
色んな感情が綯い交ぜになった状態で、しばらく立ちすくんでいました。
ここ数年で一番キレた出来事は、これだったように思います。

その後、後片付けを粛々とし、その片づけの最中に今回の原因が発覚しました。
どうやら、前回ビアレッティを使用して片づけをした際に、ビアレッティ上部のフタの、ふちを止めておくゴムパッキンを入れ忘れていたようで、キッチンの片隅にある状態のものを発見しました。

その時にふと、ゴムパッキンを入れていれば、2倍の量のコーヒーの粉でも大丈夫なのではないか、という考えが頭をよぎりましたが、この出来事がトラウマでまだ挑戦できてはいません。
なんなら、ビアレッティを使うこと自体も少しトラウマになっており、悲しいですが、あまり使っていません。
挑戦した方は、ぜひ教えてほしいです。

今思えば、一歩間違えばビアレッティ自体が破裂している危険性や、この熱湯の飛沫を自分が浴びる可能性があったわけで、むしろキッチンが汚れただけなのは、幸運だったのかもしれません。
今までに数度、これは死ぬのではと思ったことはありますが、もしかしたら、これもその一件だったのかも。

圧力を扱うものは、なんだか理屈を理解しきれておらず、圧力なべにも何となく怖いイメージをもっていますが、使えたら良いんだろうなとも思います。

科学技術は、やはり使う人間が問われるなと。
今回のAI画像は、良い働きをしてくれたのではないかなと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。
「いいね」して頂けると、嬉しいです。
Have a nice coffee.


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