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出産予定日3週間前にプチ家出をした娘

私の次女は現在子どもが2人いますが、最初の子を産む直前、プチ家出をしたそうです。
家出をした夫婦喧嘩の内容までは知りません。

出産予定日3週間を切ったころ。
ネットカフェで丸1日過ごし、結局旦那さんに迎えに来てもらったんだとか。
それを私に教えてくれたのは、ずーっとあと。

よりによってこの時期に家出は無謀でしょう。
私の娘なんで、そういう衝動的なことをしてしまうのは理解できなくもないですが…。

ただね、私にとっては待ち望んでいた初孫。
この時期、娘が妊娠糖尿病になっていたので心配していました。
それもあって私に心配かけたくないと、プチ家出したなんて言えなかったんでしょうが。

『この記事を掲載後に、プチ家出娘から訂正の指摘がありました。私にすぐ言えなかったのは、言えば確実にすぐ戻れ!と怒られるから。…まあ、そう言ったかもしれませんね、多分、優しく?』

私の娘に限らず、妊娠中と出産後1年間、普段より感情的になったり気分が滅入ったりすることを経験する女性は多いです。


ホルモンバランスの変化

娘は私に似て、どちらかというと物事をあまり深く考えるタイプではなく、楽観的で心配性とは無縁な性格。

それでも、妊娠中はホルモンの変動が大きくなりやすいので、感情のコントロールが難しくなったのかもしれません。

私にも経験があります。
妊娠中に母との電話でちょっとイラッとすることを言われ、話の途中だったのに思い切りガチャンと受話器を置いたことが…。
あ、昔の話なんで固定電話です。
いつもはそんな行為をしないんですけどね。

ベビー用品開発の仕事をしていたころ、大学の先生や小児科の先生など専門家のアドバイスを聞きに行く機会が多々ありました。

先生たちから聞いた話によって、妊娠・出産後、うつになってしまう女性が多いのに対し、それを防ぐ対策がまだ不十分であることを知りました。

自分がうつだとわかっていない女性も含めるとかなりの比率になるかもしれません。
気づかないうちに最悪のケースになってしまうこともあります。

2022~2023年の2年間で、妊娠中から出産後1年以内に自殺した女性は少なくとも118人いたそうです。
(一般法人「一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)」の統計)

うつでなくても、妊娠・出産後はイライラしやすくなったり、急に落ち込むことは、出産経験のある女性であれば心当たりがあります。

そんなときは、自分の気持ちを誰かに話すだけでも楽になります。
誰かとは、夫、親、友人など話しやすい人なら誰でも。

話しかけられた側の相手は、その話を真剣に聞いてあげる。

大切なのは、話している内容を否定しないこと。

話し相手に対しての不満や愚痴かもしれません。
理不尽なことを言っているだけかもしれません。
そこは我慢して聞いてあげましょう。
アドバイスも余計なお世話。

話をただ聞いてあげるだけで、気持ちがだいぶ楽になるそうです。
聞くのだってエネルギーが要りますけどね。

偉そうなこと言ってすみません。
これは心療内科の先生から教えてもらったことです。

パパの産後うつ

「産後うつ」はパパもなる場合があります。
発生頻度は女性と変わらないんだとか。

はじめての育児で疲れるのはパパも一緒なんですよね。
育児に協力的なパパだってなるかもしれません。
誰でも起こる可能性があるってことです。

張り切り過ぎた結果、周囲からの期待と役割に押しつぶされそうになってしまうわけです。
実家からのサポートがなくなり、職場復帰したあたりから気をつけたほうがいいですね。

パパも頑張り過ぎない

育児中の家事は手抜きでいい

育児も家事も完璧にこなそうとするから疲れるんです。
育児中の友人宅に行ったら部屋が整理されていたのに、うちは…。

他の家と比較しないでください。

ちらかっていたモノを押し入れに突っ込んだだけかもしれないですよ。
あるいはヘルパーさんに頼んで掃除してもらったのかもしれません。

赤ちゃんのいる家庭は、おもちゃや絵本が散乱しているのが普通です。

疲れてしんどかったらデリバリーで食事を頼む。
洗濯はしばらく着ないものは後回し。
掃除はときどきにしたって困らない。

ママだけでなくパパもダウンしたら大変です。
手抜きはサボっているのとは違います。
赤ちゃんにゆとりを持って接してあげるには、他で手を抜くことが必要なんです。

外出先でリフレッシュ

育児で一番体力を奪われるのがギャン泣き。
昼夜問わずに泣いてばかりだと、ずっと立って抱っこしていることも。

子どもが年子や双子だとギャン泣きオンパレード。
こうなるともう手に負えませんね。
ワンオペ育児だと、赤ちゃん1人しか抱っこも出来ません。

年子だとギャン泣きオンパレード

まずは慌てないこと。焦らないこと。
2~3回深呼吸して、自分が落ち着かないと。
多少泣きっぱなしでも見守っていれば大丈夫。
ひどい親だなんて思わないでくださいね。

そんな状態が1ヵ月以上続くと、ストレスもピークになるでしょう。

そんなとき、可能であれば赤ちゃんをパートナーか実家に預けて、半日でも外出するのをお勧めします。
保育園の一時預かりなどを活用するのもいいでしょう。
自宅では赤ちゃんの気配が気になって十分に休むことができません。

外出場所は万一にそなえてすぐに帰れるように家の近くのカフェやレストランなど。
スパ施設やネットカフェもいいですね。
最近では女性専用スペースのある快適な施設が増えているので、仮眠もできるでしょう。

気分転換にレストランでランチ
スパ施設でリフレッシュ

気分転換はパパも必要。育児休暇中で会社を休んでいるからと遠慮することはないです。
産後うつにならないためにも、リフレッシュすることが大事なんです。

私の娘はネットカフェで数時間1人になって冷静になれたようです。
妊婦にも意外と快適だったと言ってました。
シートもゆったりしているし漫画も読み放題。
気分転換にはなったようです。

ここではうつになる前について書きましたが、ちょっとやばいなと思ったら、専門医に相談するのが一番です。

ちょっとやばいとは「我が子を可愛いと思えない」「自分は親失格」などと落ち込んで絶望してしまったときなど。
早めの診療が大事ですので、ためらわずに行ってみてください。

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