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自己肯定感と自信  

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

地元紙の日曜の羅針盤というコラムを時々読みます。
ニュースはネットで読むけれど、新聞に載る様々な文章や地元の出来事を後追いするのに新聞は重宝します。

羅針盤は数名の著者が順に原稿を書くパターン。
今の松江市長も当選前は記事を投稿していました。

先日と言ってもひと月以上前に気になった記事は鳥取は智頭町にあるタルマーリーというパン屋さん(なぜか自家製ビールもある)のオーナー渡邊さんのものでした。

書きたいと思ってから書き上がるまで時間がかかってしまいました。

松江からはちょっと距離があって、その気にならないと行かない場所なのでまだ一度しか行ったことがない町です。町おこしが盛んなようです。

記事の中で自信と自己肯定感について述べてあります。

自信はあるが、自己肯定感が低い。それが私である。
(中略)
自信とは、何かの行動や実績に対して他人からの評価を受けて感じるもの。一方で自己肯定感は、他人と比べることなくありのままの自分を肯定する感覚だという。
(中略)
他人からの評価で自信を得ようとするから、評価を失うことに不安を覚え、息苦しさが増していく。

山陰中央新報  羅針盤(2024年7月22日)

私も少し前、流行病の前までは同じ感じだったなぁと振り返ります。

流行病でイベントが無くなり、比べる場もなくなりました。
売れない、売る場がないというのは初めての経験。

でも、みんなが同じ境遇になったんだと思い、自分のできることを考えてみました。


作ることは一人でできること。
だれにも会わなくても、評価されなくてもできるのです。

この大きな出来事の中で、こう気付くことができて、私は自分を変えることができました。

売ること、認められることを目指していました。ネットを駆使して田舎にいてもできること、田舎だからこその人間関係を大切にしていくことなどで売り上げを伸ばしていった期間がありました。

自己啓発のセミナーに行っても本を読んでも、これならというものには出会うことがありませんでした。

パターン化してできるジャンルもあるでしょうが、私の仕事には当てはまらないなと感じました。地域性もあるのに、みんな一律にというマニュアル化された方法論には違和感のみ。

なので、自分なりに考えた方法でやっていきました。
自分を広告塔にすることを目指して、服装や髪型も磨きました。

たくさんの人と交わり、情報を仕入れ、仕事に役立てましたし、声がかかればいろいろなイベントにも参加しました。

それらは一定の成果をあげましたが、ただ集客数だけを見て評価するイベントなどでは手作り作家は不利だということも感じました。

お客様がたくさんいらしてくださればそれでいい、その日忙しかったら成功だというのは違うなと思い出したころ、あの流行病でイベントの中止などが相次ぎました。

きっとあの流行がなくても私はイベント参加はやめたでしょう。

作家になったばかりのころは自分で会場を探し、交渉して個展をしたものです。作品の力でお客様を呼びたいという思いは強く、いいきっかけになったと感じています。

多くのイベントから離れ、FBなどもほとんど書かなくなると私の存在は傍から見たら消えた人になったかもしれません。

ちょうど、前期高齢者にもなったので、急がず、焦らず、私はこれでいいという思いを軸にして自分を自分で肯定し、手仕事の技を磨くことに専念しようと思っています。

先日の菊の花もそういった思いの中からできあがりました。


お蔭様で養う子供は成人し、自分が贅沢しなければ日々の生活はどうにかできるので、売ることより作ることに重きをおいて自己肯定感が上がってきました。

完成した花を見て喜びが沸き上がることこそ私の幸せ。
そのあとに他者の評価がきて売れたらまたありがたいと感謝するのです。

この生き方、やり方でゆっくりじっくり作り続けようと思えるようになりました。

ミニチュアちさと工房
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