【柳町光男シリーズ#1】「サイコ」『さよなら渓谷(文庫解説)』より
こんにちは、三太です。
期末考査が一段落しました。
ここから採点の祭典があり、成績、通知表と怒涛の1学期末を迎えます。
他にも部活動の大会などがあり、なかなか色々と忙しく目が回りそうな今日この頃です。
自分を見失わず頑張っていきたいです。
今回は以前、『さよなら渓谷』の作品紹介をしたときに取り上げた「映画監督、柳町光男さんの解説」に出てきた映画を紹介します。
ちなみにその解説のまとめは以下のとおりです。
noteに書いた自分の文章を引用します。
少し長くなりますがご容赦ください。
ここでは、閑話休題でと書いているのですが、作品も複数ありますので新しくマガジンを作り、紹介していくことにしました。
ということで、今日は『さよなら渓谷』の文庫解説に出てきた映画、「サイコ」を見ていきます。
『さよなら渓谷』の文庫解説に出てくる10作の映画のうちの1作目です。
ちなみに「サイコ」については文庫解説に以下のような記述があります。
少し上の引用と重複する部分もありますが、引用します。
この解説からもなんとなく「サイコ」とはどのような映画かは伝わってきますが、実際に今から見ていきたいと思います。
基本情報
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演者:ノーマン(アンソニー・パーキンス)
マリオン(ジャネット・リー)
ライラ(ヴェラ・マイルズ)
サム(ジョン・ギャヴィン)
アーボガスト(マーティン・バルサム)
上映時間:1時間49分
公開:1960年
あらすじ
舞台はアリゾナ州、フェニックス。
マリオンは昼間に仕事を抜け出し、サムと逢い引きをしていました。
サムはこのままの関係を求めていましたが、マリオンは中途半端な関係を解消し、サムと結婚したいと考えていました。
マリオンが職場に戻り仕事を再開すると、あるお金持ちが訪ねてきて4万ドルを銀行に預けてほしいと渡してきました。
何を思ったか、マリオンはこの金を持って、フェニックスを抜け出します。
そんなマリオンが訪れたのがうら寂れたベイツ・モーテル。
そこの若い経営者であるノーマンは何やら少し怪しい雰囲気。
モーテルの横にある丘の上にはノーマンとその母が住んでいる様子です。
ノーマンはマリオンに対し、いきなり食事に誘ってきます。
剥製がいくつも飾られた応接間でノーマンの作った食事を食べます。
そして、怪しい雰囲気のまま、マリオンがこのモーテルの浴室で殺されてしまいます。
このモーテルにはある秘密が隠されていたのです。
設定
・男女の考えの違い
・主題のずれ
・隠された秘密
感想
途中からひたすら怖かったです。
夜に見ていることを少し後悔しました。
モーテルに隠された、もう少し詳しく言うとノーマンとその母に隠された謎が少しずつわかるのがとてもスリリングでした。
そして、ラストが衝撃でした。
やはり重要な登場人物としてはノーマンが挙げられます。
ノーマンの特徴の一つはスイッチが入るといきなりキレ出すということです。
この衝動性みたいなものが物語を駆動する大きな要素です。
またノーマンと母親の関係性も非常に重要だと感じました。
ある種ノーマンはとてもかわいそうな人だったのかもしれません。
母と子は西日の向こう丘の家
その他
全編モノクロ。
吉田修一作品とのつながり
・引用にもあったように『さよなら渓谷』とのつながりは主題と主人公のすり替わりです。
・他作品も含めていうと、衝動性と実の親の不在というモチーフがつながります。
以上で、「サイコ」については終わります。
あくまでも柳町光男さんが『さよなら渓谷』との共通点を挙げた映画であり、吉田修一作品にどれほどの影響を与えたかはわかりません。
ただ、モチーフに共通点が見られたのは重要なことだったと思います。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
画像の出典:映画ドットコム「サイコ」
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