【映画#47】「女たちは二度遊ぶ」
こんにちは、三太です。
いよいよ明日から始業式です。
今日は以前担任した生徒たちの成人式(はたちの集い?)があり、そちらに参加させてもらいます。
卒業からほとんど会っていない人も多いので、成長している姿が見られることを楽しみにしています。
では、今日は映画「女たちは二度遊ぶ」を見ていきます。
吉田修一の同名短編集を原作としています。
基本情報
監督:行定勲
出演者:どしゃぶりの女(相武紗季)
自己破産の女(水川あさみ)
夢の女(小雪)
平日公休の女(優香)
つまらない女(長谷川京子)
良夫(ユースケ・サンタマリア)
脚本:伊藤ちひろ
上映時間:2時間4分
公開:2010年
「○○の女」という登場人物がいるわけではなく、それぞれの話の中でメインの女性に当たる人をここでは指しています。
あらすじ
「小説家の男は今日も苦しんでいた」というナレーションと、良夫という小説家が喫茶店で苦しんでいる場面で短編をつなげていきます。
苦しんでいると、良夫の近くで興味深い話をしている客が現れ、良夫はその話に聞き耳を立てます。
そこで語られるのが「どしゃぶりの女」「自己破産の女」「夢の女」「平日公休の女」です。
「どしゃぶりの女」は男に雨がやむまで家にいてもいいよといわれた女がひたすら何もせず家にいる話です。
「自己破産の女」は、消費者金融のカードを作った男が、ある女を愛しすぎて自己破産寸前までお金を使いこんでしまう話です。
「夢の女」はある駅で出会ったとびきり美しい女が夢にも出てくるという話です。
「平日公休の女」は、ある男と女の出会いと別れまでを描いた話です。
一言で表すのは難しいですが、簡単に言うと、こんな感じです。
ここまでは吉田修一の原作にもある話で、ほとんど中身も同じです。
もちろん一級の女優陣が演じているのでどれも見ごたえがあります。
そして、最後にこの映画オリジナルの「つまらない女」が良夫の生活を中心に描かれます。
設定
・女性を中心においた話
・映画内小説
感想
短編集が上手くまとめられているなと思いました。
その設定はシンプルと言えばシンプルですが。
映像化されることで、原作とは違う魅力が出ているとも感じました。
それぞれの女性をかなり有名な女優陣が演じるのでどの女性も魅力的に見えますが、特に小雪演じる「夢の女」は「そりゃ思わず声をかけてしまうよね」と思うほど魅力的でした。
ただ、どの女も一筋縄ではいかないところがあり、(どしゃぶりの女はひたすら待っているし、自己破産の女には男が金を使いたくなるし)そこは少しゾッとするところでもあります。
劇中で流れるBGMが行定勲監督の映画っぽかったです。
また、エンドロールに流れる曲が安室奈美恵「The Meaning Of Us」で、個人的によく車で聞いていた思い出深い曲だったので、グッときました。
女たち裏側を知る冬ごもり
その他
・ウィキペディアより
→BeeTV史上最長となる60日間連続ダウンロード数1位&累計900万ダウンロードを記録し、BeeTV史上最高傑作とも言われた。
→2010年6月30日、台湾での第12回台北映画祭のパノラマ部門“The Voice of Asia”セクションで特別上映され、ケータイドラマ史上初の国際映画祭出品を果たす。
→ケータイドラマとしては異例の劇場公開も決定し、7月3日より新宿バルト9で1週間限定レイトショー公開され、劇場公開終了日となる7月9日にはDVDもリリースされた。
→脚本の伊藤ちひろさんはもともと美術スタッフをしており、行定勲監督に「脚本を書いてみないか」と言われ、見出された。
2023年3月には初の監督作品「ひとりぼっちじゃない」が公開される。
主演はKing Gnuの井口理。
吉田修一作品とのつながり
吉田修一さんの『東京湾景』に出てくる小説家青山ほたるという登場人物の設定と良夫の設定には似ているところがあると感じました。
そして、どちらも書くネタを探しています。
以上で、「女たちは二度遊ぶ」については終わります。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
出典:映画ドットコム「女たちは二度遊ぶ」
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