見出し画像

【映画#125】「キャノンボール」『おかえり横道世之介』より

こんにちは、三太です。
 
夏休みに入り、部活動の大会などで忙しくしていたら、あっという間に8月に入ったという感じです。
ただ今月は比較的余裕があるので、投稿を週2回にしていこうと思います。
とりあえず今回の投稿で『おかえり横道世之介』に登場した映画紹介は終わりそうです。

では、今日は『おかえり横道世之介』に出てきた「キャノンボール」を見ていきます。
『おかえり横道世之介』に出てきた映画9作のうちの9作目です。
ちなみに8作目は「テルマ&ルイーズ」で、既に見ています。


基本情報

監督:ハル・ニーダム
出演者:J.J.マクルーア(バート・レイノルズ)
    ビクター・プリンズム(ドム・デルイーズ)
    パメラ・グローバー(ファラ・フォーセット)
上映時間:1時間35分
公開:1981年

あらすじ

全長5000㎞、アメリカ大陸横断レース、キャノンボール
それに向けてレーサーが集まってきて、レース中はもちろん、レース前から珍道中を繰り広げます。
主役は運送会社で働くおじさんのJJとビクターのコンビ
レースにはジャッキー・チェンやロジャー・ムーアらも出てきて映画としてごった煮感が半端ないです。
ストーリは脇において、気楽に見ることができるとても楽しい映画です。

設定

・アメリカ大陸横断レース
・登場人物多し
・お色気多し

感想

とりあえず映画を見終わって、ドライブをしたくなりました
JJやビクターが運転している姿を見ていると、自然とそんな気分になっていました。
ビクターが序盤からもったいぶって「アイツ」と呼んでいるあるキャラがおり、そんなに重要そうでないのに、地味にラストに効いていました。

あらすじにも書きましたが、あまりストーリーは追う必要はないかなと思います。
楽しく見られればそれでいい映画な気がしました
日本人として少し残念だったのは、ジャッキー・チェンが「ジャパニーズ」と呼ばれていたことです。
アメリカの人からしたら日本人であろうが、香港人であろうがそう関係ないのかなと。
確かに見分けがつきにくいのも分からなくはないですが、(逆に自分もヨーロッパの人の見分けがつくかな・・・)せめて映画ではちゃんとどこの国の人かはチェックしてほしかったですね。

と、書き終わって、ウィキで調べると日本人という設定だったようです。(なんでだろう?)
まあでもそういう点もありつつ、基本的にはとても気楽な映画で、自分はけっこう好きでした。

どこまでも続く道ゆく夏の朝

その他

・特にありません。

『おかえり横道世之介』内の「キャノンボール」登場シーン

「無理だよ、無理無理。アメリカで運転なんて無理無理」
もちろん世之介は全力で拒んだのだが、コモロンも引かない。
「大丈夫だって。アメリカは日本と比べて道が倍くらい広いから、絶対にぶつからないって」
「いやいや、車の大きさだって倍じゃん」
と押し問答の末、その夜、コモロンに無理やり観せられたのが、『イージー・ライダー』と『テルマ&ルイーズ』と『キャノンボール』だった。

『おかえり横道世之介』(pp.193-194)

「キャノンボール」が出てくるのはコモロンに誘われて世之介がアメリカに行くシーンです。
コモロンは車の免許を持っておらず、世之介に運転を任せるため旅行のお金を出します。
そして、運転させることを説得させるため「イージー・ライダー」はじめ3本の映画を見せます。
ちなみに、このあと世之介ははじめの2本では心が動かされなかったのですが、ラストの「キャノンボール」でいけそうな気がしたと話します。
何か違いがあるのかなと考えたときに一つありました。
それは終わり方の違いです。
「イージー・ライダー」と「テルマ&ルイーズ」は簡単に言うとバッドエンドです。
逆に「キャノンボール」はハッピーエンドです。
ここで世之介が「いける!」と思うのはわかる気もします。
映画の内容もしっかり関わっているように思いました。

吉田修一作品とのつながり

・吉田修一作品でアメリカ大陸を横断する話はいくつかあります。
そもそも『おかえり横道世之介』では、この映画が出てきたあと、世之介はコモロンとアメリカ大陸を横断する旅行に出ます。
また『あの空の下で』にある短編「踊る大紐育(ニューヨーク)』でも、アメリカ大陸を横断します。
二つの話と違うのはこの映画は東海岸から西海岸へ向かうことです。(作品はどちらも西海岸から東海岸へ向かいます)

以上で、「キャノンボール」については終わります。
そりゃ世之介もアメリカでのドライブを引き受けるよねと思えるような映画でした。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

出典:「映画ドットコム」

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集