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【映画#126(56・57の間)】「ハンニバル・ライジング」「紙吹雪」(『青春 個人コレクションⅠ』)より

こんにちは、三太です。
 
気づけばお盆休みも後半に入ってきました。
今年は比較的余裕を持って過ごせたと思います。
予定を入れすぎれば大変ですし、なさすぎればそれはそれで暇で大変となかなかここらへんの塩梅が難しいですが、ボチボチ過ごせたかなと思っている今日この頃です。

では、今日は「紙吹雪」(『青春 個人コレクションⅠ』)に出てきた「ハンニバル・ライジング」を見ていきます。
「紙吹雪」(『青春 個人コレクションⅠ』)に出てきた唯一の映画です。


基本情報

監督:ピーター・ウェーバー
出演者:ハンニバル・レクター(ギャスパー・ウリエル)
    レディ・ムラサキ(コン・リー)
    グルータス(リス・エヴァンス)
上映時間:2時間
公開:2007年

あらすじ

シリアルキラーであるハンニバル・レクターがどのように形成されたのかを描く物語

物語は1944年のリトアニア、レクター城から始まります。
戦争中、敵から身を隠すため幼いハンニバルは家族で山小屋へ避難します。
そこで敵に見つかり、両親、そして大切な妹のミーシャを亡くします。
それもかなり悲惨な形で。(ここには書けませんが、ハンニバルのその後の行動に大きく関係しています)

なんとか戦争を生き抜いたハンニバルは青年となって、あのとき山小屋で妹を殺した男たちに復讐をしていくことを誓います。
天涯孤独となったハンニバルは、叔父の妻であった日本人の力を借りるのでした。

設定

・根底に戦争
・カニバリズム
・東洋の影響

感想

こう書くと、どこか不謹慎な気もするのですが・・・とても面白かったです。
それはなぜだろうと考えたときに、ハンニバル・レクターは確かにえげつないことをしていますが、レクターを演じるギャスパー・ウリエルの美貌、音楽の素晴らしさ、美しく感じるほどの手際の良さ、そして根底にある純粋な思いにより、芸術となっているからだと思います。

ギャスパー・ウリエルが演じるハンニバル・レクター


それは前回見た映画「ハンニバル」にも通じるものがありました。

そういう意味で言うと、自分はとても「ハンニバル・レクター」シリーズとある意味で相性がいいのかもしれません。(もちろん色々と怖いところもありますが・・・)

コン・リー演じるレディ・ムラサキもとても魅力がありました。
日本的な要素(刀や武士の風習)がハンニバルにも大きな影響を与えています。
ただし、少し日本人の描き方は外国人がイメージする日本人という感じもしました。(お面を祀ったり、甲冑にお祈りをしたり)。

楽しいという感じは違いますし、普通の感覚で言うとダメなことをしていますが、美しさの極限を描いている作品だと感じました。

秋に入る不謹慎にも美しく

その他

・ウィキペディアより
→ハンニバル・レクターを演じたギャスパー・ウリエルは2022年1月18日、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏・サヴォワ県のロジエのスキー場で衝突事故に遭いグルノーブルの病院に搬送されたが、翌19日に死去。37歳没。

「紙吹雪」内の「ハンニバル・ライジング」登場シーン

アクション映画好きの杏奈と、恋愛映画好きの私が、お互いに妥協して選ぶとなれば、あとはホラーか、コメディしか残っていない。あいにく今回は、面白そうなコメディ映画が見当たらなかった。
「面白そうじゃないコメディ映画って、何なのよ」と杏奈は憤っていたが、ないものはないのだから仕方がない。
で、結局、選んだのが「ハンニバル・ライジング」。まぁ、主演の男の子が美形だし、大好きなコン・リーも出ているからいいかと思ったのだが、さすがに上映後に入ったレストランでは、お薦めの「子羊の炭火焼」を食べられなかった。

「紙吹雪」(pp.174-175)

「ハンニバル・ライジング」が出てくるのは「私」が友達の杏奈と映画に行くシーンです。
趣味の違う二人が妥協の産物として見た映画が「ハンニバル・ライジング」でした。
「まぁ、主演の男の子が美形だし、大好きなコン・リーも出ているからいいか」という部分はまさにそうだなと感じました。
どちらも魅力的な演者でした。
「お薦めの『子羊の炭火焼』を食べられなかった」というのも確かにそうかなとは思いますが、きっと「私」は想像力豊かなのだと思います。
 

吉田修一作品とのつながり

・よくわからないです。
ただ「紙吹雪」の書かれた2007年とこの映画の公開時期は合います。

以上で、「ハンニバル・ライジング」については終わります。
美しさ(しかもとてもあやうい)が際立つ映画でした。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

出典:「映画ドットコム」

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