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【映画#132(56・126の間)】「ラッシュ・アワー」『オリンピックにふれる』より
こんにちは、三太です。
今日、2月17日はバスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの誕生日です。
ジョーダンが活躍した時代からはもう四半世紀ほどが経ちましたが、今でもそのハイライト動画などを見るとすごいなと思います。
せっかくなので、今夜はジョーダンのプレーをじっくり見返したいなと思っている今日この頃です。
では、今日は『オリンピックにふれる』に出てきた「ラッシュ・アワー」を見ていきます。
『オリンピックにふれる』に出てきた唯一の映画です。
「香港林檎」という短編に出てきます。
初出は「群像」2007年4月、もとは「りんご」というタイトルでした。
作品としては『うりずん』(2007年2月)と『悪人』(2007年4月)が書かれたあたりとなります。
基本情報
監督:ブレット・ラトナー
出演者:リー(ジャッキー・チェン)
カーター(クリス・タッカー)
ジュンタオ(トム・ウィルキンソン)
上映時間:1時間37分
公開:1998年
あらすじ
香港からアメリカに赴任したハン領事。
そのハン領事の娘が誘拐されます。
当初はFBIが捜査にあたろうとしますが、ハン領事は自分の信頼する部下を香港から呼び寄せようとします。
それがジャッキー・チェン演じるリー警部でした。
しかし、FBIはそれが気に入りません。
そこでリー警部を捜査から遠ざけるために、世話役をロス市警から調達します。
それがクリス・タッカー演じるカーター刑事です。
彼はロス市警の一匹狼で、周りを困らせていました。(けれど少し憎めない面も持ち合わせています)
署長としても彼を追いやるちょうど良い口実となったのです。
そんな二人ですが、最初はなかなか上手くいきません。
けれども徐々にお互いに理解を深め、心を開いてゆき、最後は最高のタッグとなって、誘拐事件の解決へと突き進んでいきます。
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設定
・アクション
・バディもの
・誘拐
感想
アクション映画としてとても面白いです。
リー警部はキレキレであり、カーター刑事もはじめは足を引っ張りつつも、徐々に活躍していきます。
今回とても感じたのは、アクションの鍵になっているのが高さ(のヒヤヒヤ感)だということです。
リー警部はやたら壁を登ったり、木を登ったりしますし、カーター刑事もバスを登ったりします。
またラストのアクションも高さがとても重要です。
このヒヤヒヤ感、まさにジェットコースターのスリルのようなものがこの映画の面白さの源泉となっているのだと感じました。
二人のコンビは出会った当初はあまり上手くいきません。
例えばリー警部は英語を話せないふりをして、カーター刑事の様子を見るようなことをします。
そんな二人を結びつけていく大きなきっかけとなるのが、音楽やダンスです。そんな姿がとても素敵でした。
字幕で見たのですが、クリス・タッカーの声が思っていた以上に高かったことに少し驚きました。
木に登る彼の水色春ショール
その他
・エンディングで流れるメイキングビデオの様子では、とても仲の良さそうな雰囲気。
・ウィキペディアより
→コメディのセリフの滑稽さを表現するために日本語字幕監修にナインティナインが起用されている。
『オリンピックにふれる』内の「ラッシュ・アワー」登場シーン
また行列が大きく動く。成龍が近づいてくる。
「これ、誰だっけ?映画俳優よね?」
「ほら、あれ、なんて言ったっけ・・・、クリス・タッカーが出てた映画で・・・」
「RUSH HOUR?」
「そうそう。それで共演してた俳優だよ、たしか」
前のイギリス人カップルが、そんな会話を交わしながら、成龍の頬をべたべたと撫でている。
「香港林檎」の冒頭で、トラムに乗るために列で待っているシーンです。
ちなみに、この成龍(シェンロン)は、蝋人形です。
正直、成龍と言われてもはじめは「それは誰だ?」となるのですが、「RUSH HOUR」が出てくることによって読んでいる人(特に日本人の読み手)はそれが分かるという仕掛けになっているのかなと考えました。
そして「香港一の観光名所」(p.7)であるその場所の空気感も伝わってきます。
吉田修一作品とのつながり
・よくわからないです。
「香港林檎」とは香港という場所でつながっていますが・・・。
以上で、「ラッシュ・アワー」については終わります。
ジャッキー・チェンとクリス・タッカーのバディが最高の映画でした。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
出典:「映画ドットコム」