「女宿」のおとこたち
2025年1月27日16:00にはじまった、フジテレビのやりなおし会見。
10時間を超え、28日午前2時過ぎまで続きました。
生方は、ほんの少ししか見ていませんが、ネットニュースや報道のなかで、「フジテレビのドン」と表現されていた日枝久取締役相談役に、とても興味を持ちました。
時代や政治、仕組み、ビジネスなどを確立した人物には、女宿生まれが多いからです。
「たぶん、日枝久さんも女宿だろうな」と思って調べたところ、やっぱり女宿生まれでした。
宿曜占星術とは?
女宿とは、宿曜占星術27宿のうちのひとつです。
星座占いでいえば、牡羊座とか射手座とか蟹座といった分類のひとつにあたります。
女宿について書くまえに、宿曜占星術とはどんな占術なのか、書いておきましょう。
宿曜占星術は、遣唐使として中国に渡った空海が、当時の中国でもっとも人気の高かった密教と出会ったことにより、日本にわたってきたものです。
空海が帰国した806年に、多くの密教の経典を持ち帰ってきました。
そのなかに含まれていたのが「宿曜経」です。
「すくようきょう」「しゅくようきょう」と読みます。
正しくは「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」といいます。
この宿曜経が成立したのは8世紀後半といわれています。
宿曜経をまとめたのは、インド人僧の不空であり、不空は中国に密教を伝えた人物です。
空海がもたらした宿曜経は、宿曜道という占いの一派として、平安時代には陰陽道と対抗するほどの隆盛をみることになります。
紫式部の『源氏物語』のなかの「澪標(みおつくし)」には、宿曜師が登場します。
この宿曜師は、光源氏の3人の子どものうち、ひとりは天皇に、ひとりは皇后に、もうひとりは太政大臣になる、と予言します。
後朱雀天皇の時代には宿曜師・仁海が雨乞いで雨を降らせた、菅原道真の怨霊を宿曜師・浄蔵が退けた、といったエピソードが残されています。
陰陽道の陰陽師とともに、宿曜道の宿曜師は、平安時代には貴族社会を二分する勢力となっていました。
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