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春のような温かさがいつもある学校に…「男子だから、女子だから」でなく 〜心の宝物62
🌷2年生の机つり
コロナ機の学校
掃除の時間の中盤、2年生の教室では、子供たちが机を移動しているところでした。後方にかためられていたものを前方へ。押して引きずるのでなく、「よいしょ」とばかりに持ち上げて。まだ小さな体で、懸命に「机つり」を行う姿は頼もしく、しかし意地らしく、祖父のような心境で眺めていました。
🌷「男子だから、女子だから」でなく
彼も他の子と同様に、懸命に机を運んでいました。長身を生かして持ち上げますが、まだ幼い体つきで運ぶ姿はいかにも大変そうです。しかし、感じているに違いない大変さを態度にも表情にも全く出すことなく、むしろ生き生きと取り組む姿には感銘を受けました。
次から次へと運ぶ彼を見て気づきました。
彼が机を運ぶ。その椅子を体の小さな女子が運ぶ。実に円滑に進んでいますが、机に比べて軽い椅子を運ぶ彼女の方がどうしても作業スピードは速くなります。彼女が椅子を置き、机をそうっとおろした彼と、次に運ぶ机と椅子に同着します。
すると彼は、小さく彼女に何か言い、机を持ち上げます。彼女はにっこり笑ってやはり何か言い、椅子を運びます。
どんなやり取りが行われているかは容易に想像がつきます。
とても温かな気持ちになりました。
その気持ちのままに、お伝えしました。
男子だから重いものを運ぶ。女子だから軽いものを運ぶ。彼の行動は、決してそういうことではありません。
自分と、彼女の違いを受け止め、お互いがより自分の強みを生かして活躍するためにはどうしたらいいのか。そうしっかりと考え、彼女にもその考えを伝え、わかり合った末に選び取った行動だということが、二人の笑顔から伝わりました。
「折り合う」とはこういうことだと、彼の姿から、二人の姿から学ぶことができました。ありがとう。
かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。