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<ノンフィクション> 実際に起きた夢遊病(1)

「何十年に一度の寒波?それ去年も聞いたな、」
歳を取るのが早いのか、それともニュースの大袈裟な発言が毎度のことなのかは定かではない。でも確かに自分もそれなりに生きてここまで歳を取ることができたのだと思う。

これから話すことは実際に自分に起きたとても興味深い話。ちょっと不気味。

[島]
小さい頃、小学校から中学校にかけてよく夏休みに島のいとこの家に行っていた。
毎年行って帰ってきては学校で「日焼けしたね」と言われるくらい顔を黒くして帰ってきたのが懐かしい。学校で顔の皮が剥けるのが恥ずかしいってよく言ってたっけ。

海では浮き輪と自分の身体が一緒になってはしゃいでいた毎日で、家のお風呂場で着替えると水着のポケットに赤ちゃんの拳くらいの大量の砂と綺麗な石、貝殻が入っていた。

いとこの家は私の家族が入ったら丁度というくらいの広さの家で、朝起きたら布団からはみ出していたり誰かの手足がぶつかったりなんてことが起きていた。


そんな夜のこと、太陽燦々に日焼けして疲れた私は
すっかりお布団も敷かずに寝てしまった。

「おはよう〜」
畳に少しよだれが垂れてしまった、。

蝉がやけにうるさくて
二度寝もできない。

「おはよう〜」
そこにはホイップクリームをミキサーで混ぜている伯母の姿があった。
伯母は当時その島で唯一のケーキ屋をやっていた。ケーキ屋というものはどこでも同じで朝早くから仕込みをしてお客様をいつでも出迎えられるようにしている。

クリームが混ぜ終わると、また一気に蝉の音がまた絶え間なく鳴り響いていた。
手を止めた祖母は私にこう話した。

さて祖母は私に何を話したのでしょうか。
話の題名、ストーリから何が連想できましたか?
この後の話は乞うご期待!!!








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