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マイナスの言葉で変わったことは、一度もなかった。子育てを綴る人。

私は、小学校で指導教諭をしています。
noteでは、
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

『会社を綴る人』から学ぶ。

朱野帰子さんの「会社を綴る人」を読みました。
すごく面白い本でした。

言葉で人を勇気づける本(小説)って本当に好きです。

会社は生身の人間のいる所だ。そして言葉は書き手が思っている以上に読み手の心に響くものだ。査定に影響が出るとか、地獄に落ちるとか、脅すようなことを自分の言葉として書きたくなかった。そういう言葉なら、私はこれまでの職場でさんざん浴びてきたけれど、それで仕事ができるようになったことは一度もなかった。

一部引用

マイナス言葉では人は変えられない。

そのことを強く意識したいと思いました。

この物語は、
文章力しか取り柄のない主人公が文章の力で会社内で奮闘するお話です。

対人関係でうまくいかない場面など、
共感するところも多かったです。

主人公は、脅すような言葉を散々浴びてきた側でした。

自分自身にも思い当たる節があると同時に、
自分が脅すような言葉を浴びせてはないか?と自分も見つめなおしながら
読みました。

人を変えようとするとき、ついつい
強い言葉を使いがちですよね。

それを考えさせれる話でした。

おすすめです。

誹謗中傷問題

先日、人権教育に関する研修を受けました。
その際にも、「オリンピックの誹謗中傷」問題が話題になりました。

・あのような発言に違和感をもつ子になってほしい。
・自分は言わないと思う心をもってほしい。
・言葉は人を励ますために使える人になってほしい。
・見えていないからいいやと思える人になってほしくない。
・こういう場面を見て、自分の言動を見直す人になってほしい。

など、グループ協議の中でいろいろな思いが出されました。

それだけ一生懸命応援していたとしても、
マイナス言葉で人を変えようとしてはいけないのだと強く思います。

上の記事でも

「自分の大事な友人や、家族や子供が一生懸命に何かに挑戦し、涙を流し汗を流し、それでも届かなかった時に同じことを僕は言わないようにしたいです!!」

こういうことを言える強さを持ちたいし、
一生懸命何かに挑戦した人は
きっと
勝負の難しさを知っているはず。

知っている人は、言わないと信じています。

我が子も
そういう経験を積み、人の気持ちをいろいろな角度から考えられる子になってほしいと強く思います。

最後に…

『会社を綴る人』から引用して終わろうと思います。

本を読まない人はたくさんいる。でも人が文字を読まなくなったわけではない。自分が大事にしているものについて書いてある文書ならば、皆、真剣に読むのだ。

一部引用

言葉を送る(伝える)なら、
人が真剣に読む(聞く)言葉を送りたいと思います。

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