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自分の思いをちゃんと伝える挑戦をしてきなさい。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

忘れ物をした子ども

昨日の放課後、同僚の先生と
子どもが忘れ物をしときの対応の仕方について話をしました。

私の学年(学校)では、
忘れ物をしたときには、
先生に報告をし、
次どうするか約束をする
と決めています。

ただ、中には、
忘れたことを黙って、
授業中にぼーっとしてしまう子もいます。

いくつか理由があるでしょうが、
ぼーっとしている子の中に、
周りに気づいてもらおうとしている子がいるのです。

「私忘れたよ。誰か助けてよ。誰か気づいてよ~。」

そんなメッセージを送っている子が少なからずいます。

私の基本的な考えは、

人は間違えるし
人は忘れる。

というものです。

だからこそ、
間違えたときにどうするか。
忘れたときにどうするかが大切だ

思っています。

子どもたちにもそう伝えています。

上にあげた、
「私に気づいてよ。」という姿勢で周りからの反応を待っている子は
心配です。

気づいてと言う受け身の姿勢ではなく、
周りの友達に貸してとか見せてと自ら言える姿勢が大切だと思っています。

自分がどうして欲しいのかを伝えるのはとても大切な能力です。

希望が通らなかったと怒る子ども

話は変わって、
学校では、
役割を決めたり、ルールを決めたり、活動を決めたりと何かを話し合うことがあります。

その時、どうしても自分の意見が通らないこともあります。

話し合いの中で納得してればいいですが、
話し合いに参加せず、
「希望が通らなかった。誰も聞いてくれなかった。」
とすねる子
が時々います。

先ほどあげた忘れ物の例と一緒で、
自分がどうしたいか、
自分はどう思っているのかを
自分で伝えられる人になってほしいと思っています。

もちろん、
周りは気づいてあげたり、
聞いてあげたりする姿勢は大切
です。

お互いの歩み寄りが大切ですが、

まずは自分のこととして
自分が
「どうしたいか。」
「どうしてほしいか。」を
言える子になってほしいです。

想いを伝える大切さ

今日の話は、まさにこれです。
自分の思いを相手に伝えられるかどうかと言うのはとても大切なことですよね。

下の本を読みました。

アフリカにある、しあわせがずっと続く村、ブンジュ村。

約200人が住む小さな村です。

アフリカのペンキアート「ティンガティンガ」を学びに行ったSHOGEN(ショーゲン)さんが、

この村と出会い、村人と共に生活し、生きる喜びを知っていく物語。

あらすじより

面白そうな話だと思いませんか?

この話の中に、下のような話がありました。

村長は僕にこう言いました。
「ただほしいというだけじゃなくて、なぜほしいのか。
そういう思いをちゃんと伝えられたの?
大切なことを、はしょってはいけないよ。」

「言っても無駄だ!」と
僕が言うと、
村長は
「やってみないとわからないでしょ。」と言います。

村長は「自分の思いをちゃんと伝える挑戦をしてきなさい。」と、
今すぐもう一度、その売店に行くように言うのです


自分の思いを伝えたり、
人の思いを聞いたりすることで人の心って動くんです。

というメッセージが書かれています。

中でも
村長の言葉

「自分の思いをちゃんと伝える挑戦をしてきなさい。」

っていい言葉だなと思います。

自分の思いを伝えるのは難しいことが分かったうえで
その人の背中を押してあげている感じがしませんか?

やっぱり、私は、
自分は、子どもたちに
『自分がどうしたいかを自分の口でしっかり伝えられる人』になってほしいと思います。

最後に…

親は、子どもに対して、
「どうしたいの?」
「どうしてほしい?(何かできることある?)」

と、尋ねるといいと思います。

それと、同時に、
自分の思いを伝える大切さを繰り返し繰り返し伝えてたいものです。

もちろん、中には、自分の思いを
伝えることが苦手な子もいるでしょうが、
この力は必ず必要になってきます。

なぜなら、今の子供たちが大人になるときには、
いろいろな国の人と関わって生きていくからです。

その時に、「空気を読んだらわかるでしょ。」は通じない場合が多いでしょう。

「私は、
こういう思いを持っているから、
こうしたいんだ!!!」と
言える力は将来役に立つ力ではないでしょうか。


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