見出し画像

今を生きる子どもたちが、見通しをもって行動するためにできること。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

今を生きる子どもたち

子どもたちは、
今、この時間を精いっぱい生きています。

だから、
先を見越して、
何かに取り組むという事は、
なかなか難しいものです。

私も、教員1年目のときには、
1年の見通しがもてず、
仕事がゴテゴテに回ってしまうこともよくありました。

ようやく慣れてきたのは、
3年目位からでしょうか。

そのぐらい、大人になっても、
見通しを持って、
生活(行動)するのは難しい
ものです。

ましてや、子どもは、もちろんのこと。

だからこそ、大人が、
見通しが持てるように、
先を示してあげる事は
大切なことだと思っています。

今日は、そんな見通しのもたせ方について話です。

見通しのもたせ方は大きく2つ。

1つ目は、
スケジュールを示すということです。


◯月に何がある。そこまでに。

というように、
いつ、何があるかを示すのです。

その上で、
そこまでに何をしておくべきか
(どんな力を身に付けたいか。)
(どんな準備が必要か?)

と言うことを
問いかけながら
子どもと確認していくと、
子どもは見通しを持って取り組むようになります。

年齢にもよりますが、
半年先などと大きな目標だけを決めても、
絵に描いた餅になってしまいます。

半年先の場合は、
半年先を長期目標。
3ヶ月先を中期目標。
1ヵ月先を短期目標。
というように
段階を決めた目標を設定するのも大切です。

もしくは、
まず、1ヵ月目で、
〜〜ができておくようにしよう。
(終わらせるようにしよう。)

次の2ヶ月目では…。

というように、
スモールステップで目標を決めることもできます。

いずれにせよ、
全体のスケジュールが分かっておくことで、
見通して行動できるとともに
目標を立てやすくなります。

2つ目は、全体量を示すということです。

今、◯◯が残っている。どう終わらせる?

というイメージです。

夏休みや、冬休みの宿題などは、
一度、目の前に全部並べてみて、
全体量を把握することで、
見通しをもって取り組むことができます。

余談ですが、
私のクラスでは、宿題を貯めてしまっている子に、
今これだけ溜まっているよとメモを渡すことがあります。

すると、その日から
一気に頑張り始めるという姿を見ることが何度もあります。

自分がどれだけ貯めてしまっているのかが
分かっていなかったので、
危機感がなかった子が
その全体量が見えると、
どれだけ頑張らなければいけないかが、
はっきりして、取り組み始めるようなのです。

テスト前(試験前)にもテスト範囲を示すことで、
子どもが何をするべきがはっきりして
取り組みやすくなりますよね。

それと同じです。

ただ、
その場合は、ページの範囲だけでなく、
ドリルの範囲や
選択式の課題なども示しておくと
子どもは、より前向きに取り組むことができるようになります。

またまた余談ですが、
仕事でも同じですよね。

任された仕事を終わらせるまでに、
どんな仕事があるのかを思いつく限り、
書き出してみると、
自分のすべき全体量がわかります。

そうすると、計画が立てられ
少しずつ終わらせることができていきます。

何か、とんでもない巨大な仕事に見えたものが、全体像を把握することで、それほど大したことがなかったと気づくこともあります。

最後に。


子どもは、今を精一杯生きています。

少し先が見通せる大人が
見通しを持たせる工夫をしてみてはどうでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!