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最低レベルの基準を上げる。子どもが伸びる。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
学校で使われる評価基準「ルーブリック」
学校では、評価基準「ルーブリック」
というものがあります。
Cレベル
Bレベル
Aレベル
Sレベル
と、活動のゴール像を子どもたちと共有し、活動に取り組むというものです。
この評価基準を子どもたちと共有すると、
子どもたちは、少しでも上のレベルを目指そうとします。
上を目指す。
これは、子どもたちに大切にしてほしいことですよね。
評価基準「ルーブリック」を示すと、
最初に1つのゴールしか示さない時よりも、
子どもたちはより向上心を持って取り組む姿がよく見られます。
(その姿が、具体的であればあるほど。その姿を共有されていればされているほど。)
授業の中ではなくても、
その他の場面でも
いくつかのレベルを設けていることで
子どもたちは上を目指そうとします。
例えば…
以前の学年で修学旅行に向けたテストをしたことがあります。
修学旅行に関する歴史事項で、
ここだけは覚えて欲しいと言うものをテストにしたものです。
習っていない感じがあったり、習っていない歴史の範囲があったりするので、子どもたちは、まずひらがなで覚えていきます。
それは、仕方がないのかもしれませんが、
それでオーケーとする担任と
「ひらがなで覚える、次のレベルは、漢字で覚えられるようになる。」と
次のレベルを示す担任とでは、
子どもの伸びが違います。
(最低基準が高くなれば、子供たちの力は伸びますよね。)
生活面でも、
8時20分までに、朝の準備が終わっていれば良いというクラスと
8時15分までに朝の準備を終え、5分間は、読書をして待つ。
というクラスでは、子どもの行動のレベルが違ってきます。
家でも、
洗濯物を自分でたたむと言うのと
家族の分も洗濯物をたたむではレベルが違います。
学校の準備でも、
一緒に準備をするのと
準備が終えたものをチェックしてもらうとでは、レベルが違います。
最初から、いくつかのレベルを示す方法と、
何かが達成したら、次のレベルを示す方法といくつかありますが、
大切なのは、2つです。
1つ目は、
子ども一緒に目標設定を行い、目標を「共有する」ことです。
自分で決めた目標なので、納得して進められます。
2つ目は、
子どもの現状を把握し、
少し上のレベルを設定するるいうことです。
少し上のレベルが見えていると、
子どもは自然とそれを目指すようになります。
(やったかやってないか、できたかできてないかが、はっきりわかるものが良いです。)
お小遣い制度についても、使える方法です。
興味のある方は、下に書いている記事を読んでみてください。
最後に…
いきなり、
いろいろなものの少し上のレベルを目指すのは大変なことです。
宿題のこと、家の役割分担のこと…
何か1つを決めて、
レベルを設定するというのは大切なことではないでしょうか。