静岡県小山町に移住した辻 典男さんのLOCAL MATCH STORY〜きっかけは週末農業、地域おこし協力隊を軸に新たな可能性に挑戦〜
静岡県小山町では2023年、「クアオルト健康ウオーキング・富士箱根トレイル」の推進に取り組む地域おこし協力隊を募集・採用を行い、2名の隊員の採用が決まりました。
その中で「クアオルト健康ウオーキング」の主担当として着任されたのが神奈川県から移住された辻 典男(つじ・のりお)さん。医療分野で働きながら、農業にも従事していた辻さんが、どのように地域おこし協力隊への道を踏み出したのか、お話を伺いました。
週末農業の経験から起業 地域活性化に腰を据えるため、地域おこし協力隊への応募を決意
ー辻さんが地方移住や地域おこし協力隊に興味を持ったきっかけを教えていただけますか?
辻さん(以下、辻):もともと、神奈川県で医療関係の仕事をしていましたが、3年ほど前から静岡県裾野市で無農薬野菜を育てる週末農業を始め、神奈川県と静岡県を行き来する生活を送るようになりました。裾野市では農業のコンサルティングや六次産業化について自治体から相談を受けてお仕事をする機会が多々あり、その関係で地域活性化や地域おこしに関わる人脈も増え、関心が高まっていったんです。
ー以前から静岡県に通う生活をされていたんですね。小山町はご存知だったのですか?
辻:そうですね。神奈川県で医療機関のお仕事、静岡県で農業と行き来する中で、ちょうど間に小山町がありました。富士山をバックにした稲作風景などが好きで、ぼんやりと「ここに住みたいな」と思っていところ、もともと登録していたLOCAL MATCHからスカウトをもらったんです。
ーLOCAL MATCHのスカウトをきっかけに、募集を見つけてくださったんですね。
辻:はい。私自身トレッキングはやらないのですが、健康増進でクアオルトという命題がありましたし、興味関心が出てきていた地方創生や関係人口増加にも繋がることだったので、ご縁があるなとも感じました。
「おためし地域おこし協力隊ツアー」への参加から、クアオルト事業への興味が深まった
ー小山町に応募するまでの流れを教えていただけますか?
辻:まずは小山町のオンラインイベントに参加しました。役場の方が話をされていたので、小山町の雰囲気がつかめて良かったです。イベントの中で、「おためし地域おこし協力隊ツアー」も開催するという告知があったので、担当の方とも会ってみたいなと思い、おためしにも応募しました。
ー「おためし地域おこし協力隊ツアー」にもご参加いただいたんですね。
辻:そうですね。移住も含め、自分の人生の転換期になることは間違いなかったので、情報がないまま飛び込むことはできないなと思ったんです。実際に参加してみると、普段見てたまちが違った角度で見えてきて、それだけでも収穫でした。また、キーパーソンになる方とお会いすることができ、宴席も交えてお話しできたことがよかったですね。クアオルト自体は未経験でしたが、「おためし地域おこし協力隊ツアー」をきっかけに知識も深まりました。
ー良い出会いがあったとのことで、何よりです! 実際に地域おこし協力隊に内定し、現在はどのような活動を行っていますか?
辻:「クアオルト健康ウォーキング」事業の立ち上げから携わり、現在は事務局のお仕事の半分ほどを担っています。クアオルトにも参加するようにしており、ガイドさんや観光協会の方との関係づくり、今後どのように事業展開していくかなどを話し合いながら進めています。その中でも、直近で開催した「定例コースプラスワンイベント」は手ごたえがありました。常連の方が参加している定例コースに1時間30分プラスしたイベントで、須走の浅間神社の神主さんから歴史について説明を受けながら歩くのですが、地元の方がたくさん参加してくれたんです。来年度からは収益を上げられるようなツアーを企画しています。ガイドさんや観光協会のお仕事がしっかりされているので、こちらも団体を立ち上げて、これからうまく住み分けができるといいなという部分も課題です。それ以外にも、観光交流課として観光増進に向けた地域おこしのマルシェなどを企画しています。
地域おこし協力隊卒業後を見据え、自分に合ったテーマを掲げ活動中
ー地域おこし協力隊としての活動も充実されている中で、実際の移住生活はどうですか?
辻:小山町は小さな町ですが、ビジネスチャンスや気づきがたくさんありました。移住してから様々な方との出会いがありましたが、若い方がたくさん活躍されている印象ですね。住まいについては御殿場よりは不便(笑)とイメージ通りではありますが、静岡にも神奈川にもアクセスしやすい立地です。
ー個人的にこれからやってみたいことはありますか?
辻:今後は「日本酒バー」をやってみたいと思っています。現在、テナントを探していて、団体の主力飲食事業にしたいと目論んでいます。
ーご自身の事業目標もしっかり持たれているんですね! それでは、今後地域おこし協力隊への応募を検討している方へのメッセージはありますか?
辻:地域おこし協力隊は、移住をして定着することが課題だと思っています。そのためには、生計を立てる仕事をきちんとしなければいけないと考えています。地域おこし協力隊の活動の中で人脈を作って、根を下ろした団体を作って地域の人と一緒になって地域を盛り上げていく施策をどんどん打ち出してほしいです。いろんなテーマがありますが、そこのテーマを見誤ると続かないと思うので、自分に合っているかよく中身を見て、地域おこし協力隊卒業後の3年後以降の活動を見据えて考えて応募していただければと思います!
最後に「おためし地域おこし協力隊ツアー」は必ず参加してほしいと思うくらいオススメです。参加して、地元の人と触れ合って、これでやれる!って思えることが大事なので、参加必須です!
ーありがとうございます!卒業後を見据えて活動することの大切さを、辻さんに教えていただきました。貴重なお話をありがとうございました。
(終わり) インタビュー時期:2023年12月
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\小山町役場地域おこし協力隊の加藤さんの記事はこちら!/
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