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第24話 変わらぬ人 

源範頼も善治によって葬られてしまい、大姫も逝ってしまいました
わかっていても、つらいものです

今回は、大姫に助言した2人を取り上げたいと思います
許嫁であった冠者のことを忘れることができない大姫は、
帝に嫁ぐ入内の話を受ける決意をしましたが、
その決意をする前に巴御前に冠者との思い出を話しに行きますが、
巴御前からは大姫の今後の生き方に対しての助言でした

巴御前 「・・・略、私は今、死ななくて良かったと心から思っております
     人は変わるのです。
     生きている限り前に進まなければならないのです。
     私は悔いてはおりません。それで腹を立てる義仲殿ではない
     冠者殿について姫にお話することは何もありません。
     あれほど慕ってらっしゃった姫が忘れかけているのです
     私が覚えているわけがないではありませんか?
     面影が薄らいだということは、
     冠者殿が前に進めとおっしゃっているのですよ」

丹後局から入内に対して厳しく言われたことで、
大姫は屋敷を抜け出してしまいます
雨が降ってきて、雨宿りをしている所に三浦義村が通りがかり、
多分、事情を聞いてから答えたのが以下のセリフです

三浦義村「姫は悪くない。姫は姫の生きたいように生きるべきです。
     帝に嫁いだところで、それが何になりましょう。
     きっと、今日のようなことが繰り返される。
     それでは、姫の身が持ちません。
     鎌倉殿のことはお忘れなさい。北条の家のことも、
     人は、己の幸せのために生きる。当たり前のことです。」

(個人的な意見ですが、このセリフの前に三浦義村は父親に対して
「情けないと思わないのですか?我が三浦はかつては北条より力は上
それが、これほどまで差がついてしまった」と言ってたので、
もしかしたら、姫が嫁がなければ北条との差が縮まる
と裏面があったかもしれないと感じました)

2人とも、決して大姫の困るようなことが起こらないために、
自分の意見や気持ちを伝えました
どちらの言葉も決して姫に不幸が訪れて欲しいとは思ってもいません
おかしなことも言っていません
出来ることなら、幸せに生きて行って欲しいと考えているように感じます

しかし、その言葉を受け取った大姫は
大姫「私は、私の好きに生きていいのですか?」
政子「もちろんです。入内の話はもう忘れましょう」
大姫「好きに生きると言うことは、好きに死ぬということ」
2人が思う気持ちと違う結論を選んでしまいます

「過去と他人は変えられない。」
過去起きた出来事を変えることはできないが、
見方を変えることはできる
他人を変えることはできないが、
影響を及ぼすことはできる

出した言葉にどのような気持ち・思いを込めて相手に送ったとしても、
受け取り手がどのように解釈するのかは、受け取りて次第となります
ハラスメントも同じで、発した方は悪気はなくても
受け取り手がどの様に感じるのかはわかりません

では、どのように誤解を防いでいくのか・・・
肩書や縦の関係も必要ではありますが、
基本的に人は対等であり尊重されることを忘れずに
言葉でのやりとりをしながら信頼関係を築き上げるしかないかと
思います
安心できる人間関係・空間にいるとゆとりが生れて
敏感に自分を防御しなくて良くなります
つまり、余計なところで頑張らなくて良くなります
頑張りすぎてしまう生きづらい生き方をするよりも安心できる中で
過ごしていけるといいですね


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ライフリメイクタナカ
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