きょう心にしみた言葉・2022年9月12日
浄土真宗本願寺派第24世門主の大谷光真さんと、文化人類学者の上田紀行さんの対談の中で語られた言葉です。上田さんは「昔の日本人は、大きな世界の大きな目線で見られている、今はもうここに存在していない人も私を見てくれているんだということが励みになり、誇りとなっていた」と振り返ります。しかし、今は、世界が縮小し、誰かに見られていることが、励みにも誇りにもならず、逆に自分をがんじがらめに縛り付けていると指摘します。現代は、周りの人の目線が気になってしかたがない時代です。今こそ「大きな世界の大きな目線」を思い出したいと。そこにこそ宗教の役割があると二人は議論を深めています。