バレエと体重のはなし〜悩み続けて9年間
私はバレエ学校に留学してから、ずっと体型・体重について悩んでいました。
実は、留学するまでは、そんなもの全然 気にしたこともなかったのです。
バレエ学校でのクラス写真を撮って、自分のことを周りの子たちと比べてから、
私は周りに比べて太いかもしれない…と悩み始めたのが、一番最初のきっかけでした。
留学するまでは、家に帰ったらお母さんが栄養を考えた食事を準備してくれて、
ありがたく食べていました。
しかし、食べ慣れた日本食は無いアメリカのバレエ学校。
「自己管理」というものが、目の前に置かれた時、私は戸惑っていたと思います。
バレエ学校での食事はセルフサービスでした。
サラダバーがあって、おかずは自分で好きな量をとって食べるスタイル。
今まで食べていた日本食とは遠い場所にいて、食べ慣れないものばかりでした。
お菓子も日本とは全然違う。あまーいアメリカンなお菓子も食べていました。
周りのスタイルの良い子たちみたいになりたい。
痩せたら、もっと先生から沢山見てもらえるかもしれない。
そんな思いから、私はダイエットを始めました。
私はずっと、体重にばかり縛られていました。
毎日体重計に乗って、前日より減っていたら喜んで、増えていたら落ち込んでの繰り返し。
せっかく、日本に一時帰国していて、家族との楽しい外食のはずが、体重が気になって、全然楽しくない。むしろ、母にあたってしまい喧嘩の始末。
心にとって、不健康な状態でした。
バレエ学校で体重測定があれば、前日に断食してみたり。夜ご飯を抜いてみたり。
無理なダイエットばかりして、うまくいかない。
体重=自分の価値 と思い込んでしまっていました。
そんな私が、体重という数字から解放されたのは、ここ2年くらい。
きっかけは、母の一言でした。
「体重計に乗るのやめれば?」
その一言で、私は目が覚めたような気持ちになりました。
細ければいい。体重が軽ければいい。
そんな浅はかな考えが頭の中、心の中から消えていきました。
体重に縛られていた私は、体重計を手放すことで、自分の体と健康的に向き合えれるようになりました。
体重計を手放すことで、家族や友人とも、心から楽しい食事の時間を過ごせるようになったと思います。
少しばかり、食べ過ぎたって大丈夫。お菓子を食べたって、大丈夫。
その分、動けばいいし、またヘルシーな食事をとっていけばいいから。
13歳という年齢は絶賛成長期なので、本当はダイエットなどしない方が良いと思います。
成長のために、必要な栄養をしっかりとって丈夫な体を作ることが一番大切だと、自分の体で実感しました。
私は、身も心もボロボロになったことがあるのです。
(この部分は、また詳しく話しますね)
私は、体重のことで9年間悩み続けました。
この記事を見つけてくれた誰かには、そんな風に悩んでほしくないです。
バレエの世界にいると、体型や体重で悩んでしまう人は多いと思います。
体重が自分の価値を決めるのではない。細ければ美しいのでもない。
あなただから、醸し出せる美しさや表現が必ずあります。
自分の体は、世界に一つしかない大切な宝物。
自分の持っている、大切な体と向き合って、健康的な食事をとって、心もハッピーな状態が一番美しいと思います。
あなた自身の美しさを探していけば、それは踊りにも滲み出ます。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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