Terrace

失われた世代。次の居場所とはたらき方を探しています。

Terrace

失われた世代。次の居場所とはたらき方を探しています。

マガジン

  • 次の居場所を探して

最近の記事

  • 固定された記事

「失う」という経験

2021年が始まりしばらくして、自分自身を揺るがす出来事に直面した。 突然、仕事を失うことになった。 失わない選択肢もあったけど、会社を去るということは直ぐに決めた。仕事内容、雇用条件、働く環境...年齢を重ねた上での再出発は、決して簡単ではないだろう。突然のことに遭遇してぐちゃぐちゃな頭の中でも、この会社にはもう居たくはないことだけは明白だった。どんなに理性的に考えようとしても、最後に自分を動かすのって結局、感情なんですね。 同時期に、プライベートでも大きな衝撃を受け

    • 勇気ある撤退

      2021年8月。わたしは求人への応募を続けていた。 書類選考での不合格が10社を超える頃には、どの求人票を見ても灰色というか、魅力を感じることはなくなっていた。書類選考すら通過しないということは、過去にどれだけ頑張っていたとしても、未来には期待してもらえないのだと感じて辛かったが、とにかく応募をしないことには何も変わらない。いつの間にか、不合格の通知にも何も感じなくなっていった。 社会に出て以来、運良く正社員として働いてきた。いつの間にか、それを当たり前だと思っていたのか

      • 「未来につながる何か」の呪い

        転職活動で不合格が続くなかハローワークに行き、自信を失っている今の自分が浮き彫りになった。​ 激動の2021年、混乱やむなし。私は薄々気づいていた。自分を縛っている呪いがあることに。今の自分に合うはたらき方を見つけるためには、まずはそれを解くことが必要な気がした。 その方法はわからないが、とりあえず全てを一旦置いて、一番したいことをしよう。そう考えて最初にしたのは、お笑いのチケットを取ることだった。私は五感で、笑いを求めていた。 劇場は満席。漫才の掛け合いから伝わる臨場

        • ハロー マイセルフ

          離職後の手続きのため、朝からハローワークを訪れた。想像以上の数の人の中、何とか座る場所を見つけ、順番を待つ。 「ちょっとさぁ、もうここにおりたくないけん、外で書類書いて戻ってくるわ」 声の大きい年配男性の言葉が聞こえ、そちらに目をやる。職員の方は困った様子だけど、私は共感しますよ、先輩。私も、若干息がしづらい感覚があります。先輩のようにはっきり言えること、本当にすごいと思います。 そんなことを考えていると名前を呼ばれ、慌てて立ち上がる。「職種は?雇用形態は?夜勤はできる

        • 固定された記事

        「失う」という経験

        マガジン

        • 次の居場所を探して
          4本

        記事

          開く扉はどこに

          退社することを決めてから、色んな可能性を探し、思いつく限りあらゆる扉をノックした。これまではそうやっていくと、必要な扉だけが開いてきた。年齢のせいにしたくないけど、慣れ親しんだ成功体験に頼りたくなるものですね。これまでと同じ職種で、転居不要であること。それがまず掲げた条件。こう書いてみると、いかに自分にとってのこれまでの状態=「普通」を取り戻そうとしているかがわかる。見直すべきはここかな。新しいことに立ち向かっていくためのパワーが、養いきれていないのかもしれない。 「書類選

          開く扉はどこに