業界理解スキル|仕事塾
さあ、今回は仕事塾アウトプットVol.2です!
今回のテーマは業界理解!
キャリア形成において、伸びてる業界に入るか、衰退業界に入るかでかなりのスタートの差がつきます。
では、学んでいきましょう!
・なぜ業界を理解する?
時代によって業界は伸びていたり、衰退していたりするわけです。
では、衰退業界に入ることの何がまずいのでしょうか?
それは、衰退する企業のマインドにあります。
衰退する企業は、とにかく会社の存続のために目の前のお金稼ぎに走ってしまいます。
そんな環境の中にいるとどうしても、貧乏思想のような思考になっていしまいます。
人間は環境によって形成される生き物なので、企業の環境によって考え方やマインドも大きく変わってくるのです。
したがって、伸びている業界に入れば成長志向が付きやすいし、後々のキャリアとしてもかなり有利に働く可能性が高いからこそ、業界を理解することが必要なのです。
・業界とは?
一言で言うと「いくつかの企業が集まった総称」です。
つまり、呼び名でしかないのです。
その業界の中にはいろいろな企業が偏在していて、業界は同じであれ、多様なビジネスを展開しています。
つまり、業界分析と称して、業界しか見ないのではなく企業の分析をすることで、業界を知ることに繋がるのです。
そして、企業を分析するというのは、事業を分析することです。
事業内容や、その事業が「なぜ」「何を」「誰のため」「どのように」やっているのかということを知ることが大事です。
業界の市場規模とかを見るだけでは足りないということです。
もっと現実的なビジネスモデルを知りましょう!
企業が行っているのは「ビジネス」です。
ビジネスというのは「人助けをして対価をもらうこと」ですので、誰を助けていて、どれくらいのお金をもらっているのか。
この辺は最低限理解しましょう。
例えば、銀行を見てみましょう。
銀行は基本的には「手数料ビジネス」です。
●銀行からの入金や出金手数料
●投資信託の信託報酬
●窓口業務の手数料
●貸し付けの利息 etc...
ですよね。つまり、銀行は借りてくれる会社が減って、人々が窓口を使わなくなった場合、かなり経営が苦しくなるということです。
収入源を理解して、その収入源がこれからもビジネスとして成立するのか。これが分かっていないのに企業を選ぶことがどれだけ危険な行為かということを理解しましょう!
・スポーツ小売り業界分析をしてみた!
今度私が就職するスポーツ小売り業界に関しての業界分析をするとこのような形になります。
まず、現状の国内市場を見てみましょう。
国内のスポーツ業界自体の市場規模(プロスポーツなど含む)は約5兆円です。そして、スポーツ庁は2025年までに15兆円にすると公言しています。
世界規模のスポーツメーカのシェアを見ると1位のNIKEが3兆9368億円と、日本国内のスポーツ業界の市場にかなり近い価値を生み出しています。
つまり、国内のスポーツ産業にもまだまだポテンシャルがあるということです。
ちなみに国内メーカートップのアシックスで3866億円ですので、この差は歴然ですよね。
スポーツ小売りにスポットを当てると、国内Top4の企業の合計売上額は約5800億円です。そのうち上位2社が過半数を占めています。
では、このスポーツ小売り業界はどうやって利益を生み出しているのか。つまりビジネスモデルを見ていきましょう。
小売業というのは総じて、最終販売者です。つまりメーカーがいて卸売り業者がいて、それを店舗に並べて販売している小売業があるわけです。
なので、小売業の一つの差別化のポイントは、どれだけ中間卸しを挟まずに、メーカーと近い距離で取引をするかということになります。
幸い私の就職する企業はTop2に入っているので、メーカーに近い位置で購入をできているので原価を抑えるということはできています。
そして、小売業で必要とされるのが店舗と人件費です。
店舗を置けば家賃や土地代がかかるし、人を雇えば人件費がかかります、一人当たり20万円だとしても20人いたら一か月で400万円です。
つまり少なくとも400万円以上は売り上げが必要ということです。(厳密に言うと仕入れ原価もあるので、800万円以上の売り上げが必要でしょう)
では、どういった人たちに対して価値を提供しているのでしょう?
それは、本当に様々な人たちです。
ゴルフが好きな人のためのゴルフ専門店。キャンプなどが好きな人のためのアウトドア専門店。スポーツグッズ全般を取り扱うスポーツショップ。
などなど・・・多様な顧客に価値を提供しています。
最近の需要の高まりは、やはり健康志向の分野です。
家庭内フィットネスや、ジョギングなど。最近はスポーツタイプのマスクも出てきていますね。
このように、今後寿命が延びていく社会においてスポーツという産業は人間のライフスタイルに更に浸透していくと考えられます。
誰も働かない社会が実現した場合にも残るのはレジャーです。つまり、人間は何かしら娯楽や運動を求めているので、この潜在的な需要はこれからもどんどん出てくると考えられます。
国内市場はこれから縮小に向かっていく。とは思われますが、直近で行くとオリンピックの開催などに大きく左右されるところではあると思います。
これからの時代も更に販路を拡大していくのならば、スポーツはオンラインの分野でも収益を取っていく必要があるでしょう。
そのための、人員削減やもしくは増員は見込まれますが、国内だけでなく世界での市場に拡大を見せているので、今後も拡大を更に広げていけるかどうかで会社としての命運も大きく分かれるところだと考えます。
・終わりに
あなたの興味のある業界は今後どうなっていきそうですか?
自分なりに全体像を見て、そして企業としてその業界の中でどういう位置付けなのか、それを理解してみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では次回は「自己理解スキル」で!