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葬儀屋さんの裏のお話しその②と伝えたい事。あの霊柩車は何処へ?

またしても霊柩車のお話ですが、

皆さんはセダン系の外車や高級車の後部にキンキラキンに輝きを放つ御神輿の様なお飾りの付いた霊柩車が存在していた事をご存知でしょうか?

昔は火葬場へ向かう霊柩車としては定番の型でしたが、時代の変化により、高級車の後部をレザーで覆った様な霊柩車がスタンダードとなっています。

最初に紹介したタイプの霊柩車を、

【宮型霊柩車】

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と呼び、後に紹介した霊柩車は、

【洋型霊柩車】

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と呼びます。私たちが中学生くらいの頃(確実に20年前〜笑)は、宮型霊柩車がほとんどで、たま〜に走行している霊柩車を見ると、近くにいた友人が、

「あっ!霊柩車や!急いで親指隠さんとたたられるぞー」

なんて事を言い、慌てて隠す自分がいました…今にして思えばそれが真実なら私メチャメチャたたられまくっているのでしょうけどね。笑

ところでこの、【宮型霊柩車】。この頃めっきり拝見する機会が無くなりましたが、理由をご存知でしょうか。私の記憶を辿るとですね…

ちょうど私が独立する一年前、約20数年前くらいの事。ある地域で、あの宮型霊柩車を見ると悲しい気持ちになるから見たくない。この様な声が出て集まり、だんだんその意見と同じ考えを持つ方が現れて、ついにはその地域の火葬場からの要請で、

「出来る限り〇〇地域火葬場に来る葬儀業者の霊柩車は、洋型霊柩車で来て下さい。洋型霊柩車をお持ちでない葬儀業者は数年後までに洋型霊柩車へ車種を変更して下さいとのお達しが来ました。そんなに話を知った私たちの地域でもそれから約1年後に新設される火葬場オープンと同じ頃にやはり要請で(市からなのか火葬場からなのかは覚えてません)新設から5年間を目処に宮型霊柩車の出入りを禁止する様になりました。

こんな出来事があり、今の【洋型霊柩車】が圧倒的に多くなりました。

これも時代の流れで仕方がない事なのでしょう。
けれども、ほぼ日本国内からいなくなったあの霊柩車は、どんな最後を迎えるのでしょうかねーー。

宮型霊柩車の種類によっては予め神輿の部分にドライアイスを入れておくと、出棺(霊柩車が出発)する時にケムリが出るようなものもありましたよ。さすがにあれは…私も若干引いてしまいましたが。

お葬式も時代とともに、地域と共に変わっていきます。此処で私が思う事は、形が変わりゆくのは時代に合わせるという意味でいい事なのかも知れませんが、人目につかない霊柩車が増えたという事は、「死」という出来事を避けたい人々の思いかと思います。しかしながら私たちは必ず死にます。

【死生観】という言葉がある様に、死もまた人生の一部。この様に受け入れて家族や大切な人へ継承する事も私たちが人間である、証であり、知る事により失った方への大切さや優しさを身につけていき、成長していくものだと思います。

私の、お葬式や終活に関する記事の投稿は、少しでも死と向き合わなければならない方へお役に立てれば幸いです。

もしもよろしければ皆さまのサポートを頂けたらとてもありがたいです。