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自分史

「自分史」は、人生100年時代の道しるべ

人生100年時代。
私たちの寿命が延びることに伴い、仕事に携わる期間も長くなることが指摘されています。

ということは、人生半ばで新たな仕事に踏み出したり、セカンドキャリアに挑戦したりと、より多様なライフデザインが生まれる可能性もあるということです。

そのような状況を受け、長い人生を力強く歩むための指針として「自分史」が注目を集めています。

自分史というと、半生をまとめる、生きてきた歩みを記すなど、「過去」を題材とした集大成のようなイメージを抱きがちです。

しかし最近では、これから続く人生をどう生きるべきかを考えるツールとして、活用するケースも増えているようで、ひそかなブームになってます。

「自分史」を作る意義とは?

多くの人は、自分史を「過去の人生を振り返ること」、あるいは“終活”の一種だと考えているのではないでしょうか?

しかし、自分史はこれからの人生をより楽しむため、あるいは未来の生き方を決めるためのものであるのです。

私たちの日常はたえず何かの選択でできてます。
自分の半生とは『自分がしてきた選択の積み重ね』とも言えます。

つまり、これからの人生で新たに何かを選択する際、何を正しいと思い、何を選ぶかは、それまでの積み上げられた経験から判断がなされるということ☝

だからこそ、自分史を通して、これまでの選択とその蓄積を見つめ直すことが、未来に向けてのより良い選択や判断の基準、指針になると言えるのです。

日常の何気ない選択、例えば今すぐ起きるか、もう少し寝ておくかといったことも、「実はそれまでの何気ない人生経験が影響している」のです。

つまり、朝の起床ひとつとっても、培われてきた自己の習慣、環境が反映されているのです。

ですから、過去を振り返ることによって、これまでの体験や経験が今の自分に与えている影響を理解し、思考パターンや行動パターンを把握することが大事になってきます。

人生100年時代となれば、長い人生を展望する中で
『これからどう生きるか』
『このまま同じ仕事を続けていいのか』など、大きな迷いに直面する機会も増えるものです。

その中で、自分の人生の選択における根拠を明確にするためにも、自分史は非常に重要な意味を持つのです。

実際、最近は40代や50代の方が、自身のセカンドキャリアや転職、あるいは起業を考える際に、その答えを導き出す一助として自分史にチャレンジすることが増えているようですよ☝

自分史をつくる中でポイントになる作業とは?

過去を記す際には、コツもあるようです。

それは、自分に起こった出来事だけでなく、当時の社会的事件やトピック、時代史なども並行して書くこと。

なぜかというと「時代史を手掛かりに過去を振り返ることで、連想するように当時の自分自身の感情や状況を思い出せることがあるから」と言います。

それは時代と自分とのつながりを見直すことでもあります。

歴史的な事件や流行が、自分の人生のどの地点とリンクするのかを振り返ることで、自分史がより鮮明に詳細に描けるようになるのです。

例えば自分自身の当時の行動も、時代背景によって意味合いが異なるものです。
バブルの頃なら当たり前だったことが今は通用しないなど、時代の変化との相関で自分の行動、選択の本質的な意味合いが見えてきます。

そして、自分史をつくる際にもう1つポイントとなるのが「未来へのつながり」です。

過去をまとめた上で、最後に今後の目標を記してみると、作業の始まりから終わりまで、未来を見据えた上で過去を振り返ることになるので、より未来に活かせるようです。

<自分><家族><会社>などの項目を設けて、最後にそれぞれの目標を書いていくのが良いでしょう。

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過去を捉え直して、生き生きとした人生を

中には、自分の苦労した過去を思い出すのは気が重くて…という人もいるでしょう。

無理にやる必要はありません。
ですが、それでも、むしろ自分の苦労や挫折を思い出すことが自分史の意義なのです。

例えば、かつて受験を失敗したある男性は、改めてそれを思い出す中で、当時はつらかったことが、今考えると自分の人生を好転させ、仲の良い友人と出会うきっかけになったと実感したようです。

また、当時は大きな失敗と捉えていた出来事でも、それを乗り越えたからこそ現在があるのだと自覚することで、「自尊心やこれからの人生を切り開く自信が芽生える」と言えます。

過去に対して否定的、悲観的な解釈のまま人生を過ごすのではなく、自分史をきっかけに過去を解釈し直すことで、ポジティブに前へ進むきっかけとなるのではないでしょうか?

だからこそ、自分史が未来に与えるメリットは大きいのかもしれません。

実際、、数万人という全社員の社員研修に自分史を取り入れているきぎょうもあります。
年代を問わず成長を促す手段として自分史を位置づけているのです。

これまで以上に長い人生を力強く歩むことが求められる時代には、自分史という形で過去を棚卸しすることが大切な意味を持ちます。

長い人生、長いキャリアをより戦略的に、後悔なく選択して生きたいと願う人にとって、自分史は非常に有効なツールなのです。

人生100年時代における自分史。

年表のような簡単なものを作るだけでも多くの発見や振り返りができますよ☝

これから生き生きとした人生を送るために、まずは気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか?^^

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