排除型社会 - ジョック・ヤング
ジョック・ヤングの『排除型社会』という本を薦められて読んでみた。
20世紀後半にかけて、みんなが失敗を許容してそこそこ生きていてよかった社会から、個人が安全に生活するために保険的にリスク(他者・社会の不適合者)を排除しようとする社会になってったよね、と言った話。
市場の力が強まることで、市場に労働力を提供するための「個」が重視され個人主義が台頭してきたのだけれど、個人主義には二面性がある。個を擁護する側面がある一方で、そのためにはどんな行動をも辞さないという暴力的な側面も