マガジンのカバー画像

[思想] 哲うこと

95
日ごろ哲うこと、生き方や在り方について考察します。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

しない・をする【シナイ・ヲスル】:(動・思想)

しない・をするという視点をもつと世界が広がるという話をしばしばnoteでしています。りなるの…

りなる
4年前
188

「する」から「在る」へ ‐ 行動の呪縛

あのね。最近よく思うのは、昨今はさまざまな体験を無視して、人生でいかに多くのモノやコトを…

りなる
9日前
35

今日、誰のために生きる?

今日は縁側でぽかぽか日向ぼっこをしながら書いています。 昨日読んだ本がとってもよかったの…

りなる
2週間前
37

朝起きて静かなリビングにじっと座って思うこと

多くの人にとって、そんな時間はないかもしれません。でも、たまには、できれば毎日、たった15…

りなる
1か月前
34

脳内物質でみる「いまここ」

友人に誘われてビジネスマン向けの密教瞑想勉強会っていうのに参加したことがあります。お坊さ…

りなる
2か月前
37

川の流れのように

先日父が倒れた。特に大事には至らなかったのだけれども、先週はいろいろな親戚と話す機会を持…

りなる
6か月前
40

現実を味わう - ありのまま今を生きるというけれど

今を生きるという言葉が氾濫している。今を生きるとはどういうことかと、このところ考える。 ありのまま今を受け入れると言いながら、その惨憺たるさまをポジティブに受容せよと主張する。確かに、人生のあらゆる順境・逆境をポジティブに捉え生きる姿は、とても潔く高貴なあり方のひとつだとわたしも思います。その反面、言葉通りであろうとするほどに、そこにある生の本質から目を背けてしまっていないだろうか。ありのままとはなんだろう。ポジティブさとはなんだろう。そこに留まることで、人生に起こるさまざ

寝付けない夜に

ギャンブルってさ、犯罪、というより病気、それもむしろ人為的な、、、生物の習性を利用したハ…

りなる
11か月前
38

現実をみる前にスコープをみる感覚

人は生き、ただ死んでゆくーーー。何事もなさずに、何者でもないまま死んでいく。わたしはいっ…

りなる
11か月前
33

『相互扶助論』 ピョートル・クロポトキン

宮本常一が絶賛していたと聞いて読んでみたくなりました。いろいろな文化や部族の事例だったり…

りなる
1年前
25

自然 ‐ ジネン

日本では自然のことを「ジネン」と呼んだのだそうです。 ジネンというのは作為のないありのま…

りなる
1年前
39

『忘れられた日本人』 宮本常一

前回の投稿にひきつづき、読んだ本がおもしろかったので、読了後に改めてレビューが書きたくな…

りなる
1年前
47

いつに生きているの?

飲み屋のすぐ隣で入社3年目くらいの若者が転職したいと話していた。 「でもさ、転職するなら…

りなる
1年前
75

スローダウン

最近、宮本常一さんの『忘れられた日本人』という本を読んでいるのだけれども、これが結構おもしろい。1930年代くらいから、全国各地を歩き回ってさまざまな老齢の村人の話を聞き込み、各地の歴史や習慣についての膨大な資料を残した人です。 先日書いた、昔の習慣としての性だったり、祭りの役割についての示唆も面白いのだけれど、それ以外にも、日本土着の民主主義的な折り合いのつけ方だったり、当時の各地の村々がどのようなコミュニティーを形成していて、それが地域においてどのような影響をもららした