【MBTI】Fi(内向感情)+Ne(外向直観)について考察③ -Fi+Ne編-
Ni(内向直観)の記事を執筆している中で、Fi(内向感情)+Ne(外向直観)による行動との差別化が自分の中で曖昧であると感じました
これまでFi・Neについてまとめてまいりましたので、今回はその集大成としてFi+Neの心理機能が働くと、どういった心の過程を経て行動が表出されるか考察していきます
本記事を読み進めていただく前にFi・Neについてまとめた記事をご覧いただけると嬉しいです
これまでの振り返り
前回、前々回の記事でFi・Neを以下のようにまとめました
■Fi:内向感情
自身の純粋な気持ちに基づいて判断する機能
(=自身の心に灯る他の誰からも見えない炎のようなもの)
■Ne:外向直観
ある一点を起点に発散しながら情報を生み出す知覚機能
文字に起こすとあっけないですが、この定義を基に考察していきたいと思います
Fi+Neによる行動表出
先述の定義を繋ぎ合わせて一言で表現すると
「独自の視点で物事を見て、自身の気持ちをベースに判断し行動する」という言葉が最も近いでしょうか
皆さんはLIAR GAMEという漫画(あるいはドラマ)をご存じでしょうか
その中に神崎 直(カンザキ ナオ)という人物が登場するのですが、作中の心理描写から察するに彼女はINFPではないかと私は思います
”バカ正直のナオ” と呼ばれるほど純真で人を疑うことを知らない彼女が、とあることから大金を賭けたゲームに巻き込まれてしまいます
様々なゲームを行う中で、相手に騙され泣いてしまう事も多々ありました
しかし、それでもゲームに敗退し多額の負債を抱え絶望する相手に対し、同情の心が芽生え早くこのゲームを終わらせたいと願う彼女
そんな中、LIAR GAMEはゼロサムゲームであるということに気付きます
自分だけが得をしようと考えなければ誰も損をしない
その信条を軸に彼女は厳しい戦いに挑むというストーリーです
最初、彼女はINFJではないかと私は考えておりました
しかし、彼女の心理描写を思い返してみると、強く描かれているのは同情心など自分の気持ちでした
行動だけ見ると利他的という点からFJタイプのように見えますが、その過程を見ると揺れ動く自分の感情がトリガーになっており、その様子はFPタイプのそれであると見受けられます
Fiを叶えるために「取得した情報を咀嚼し新たに生み出した情報(=私が考える直観)」を用いて行動を起こしていたと私は考えます
また、印象論になってしまいますがNeが主機能ないし補助機能にあるタイプ(NPタイプ)はどこか天真爛漫さを感じます
MBTIについて調べ始めて、ENXPに抱いた一番最初の印象が天真爛漫でした
INTP・INFPの場合、最初こそ物静かな印象を受けることがあっても、距離が近づいてその人への理解が深まると、考え方や振る舞いのどこかしらに天真爛漫さが垣間見えます
SPタイプにも似た印象を感じることはありますが、どちらかというと大人っぽさの方が強いイメージです
Neの自由で柔軟な発想と内向判断機能による独自の基準が合わさった行動から、NPタイプに天真爛漫な印象を抱いたのだと考えております
タイプに迷った理由の考察
私がタイプに迷った理由はNiによる知覚がFiのように感じていためであると考えております
私は前職で「店舗スタッフの方が健やかに働くためにはどうすればよいか」という自身の中での問いに対し、自分なりの答えを持って行動をしておりました
ただ、その問いに対し心が揺れ動いていたか、それを基に判断していたかというと、それは違うような気がします
内に芽生えたものは「これが正しい事なのではないか」「ここが目指すべき姿なのではないか」といった、あくまで旗のようなものだったと感じます
しかし、表層に近い部分だけを見ると、自分の中で形成された旗、いわば価値観のようなものに従って行動しているためFiと混同していたのではないでしょうか
ちなみに私はエニアグラム タイプ1であると自認しておりました
しかし、ファシリテーターの方に見ていただいた結果、タイプ4のように見えるとのことでした
どちらかというと自分の感情にはあまり敏感では無かったので、まさかハートセンターだとは思いもしませんでした
ただ、解説を聞いていると思い当たる節が多々あり、ハートセンターであると納得する結果でした
タイプ特定のために見つめていた自分というのが局所的、且つ各タイプに対する理解も甘かったため、自分一人ではタイプ4という結論に至らなかったのだと思います
別の性格類型を持ち出してまで言いたかったことは以下になります
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自分が把握している自分というのはごく一部であり、自分を決定づける要素は認識していない部分が大半を占める
ましてや性格類型というフレームワークを通して自分を見るときは、そのフレームワークに対する正しい理解も必要になる
故に「広範囲における心の癖」「得た知識の吟味と深掘り」をしないと、私のように自認と実際の誤りや混同に繋がってしまう
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最後に
Fi、Neを深掘りすることで、Ni+Feによる行動表出との比較が出来ればと書き始めた記事でしたが、書き上げるまでにこんなにも時間を要するとは思いませんでした(すみません、原因の半分は執筆をさぼっていたからです、、、)
とはいえ、もしかするとタイプの断定に迷った時は、迷うタイプの主機能・補助機能が心の中でどう働き、どういった行動に出るかを自分の言葉でまとめることが近道なのかもしれません
メインで使用していない心理機能についてまとめようとすると、結構な時間を要するかと思います
このように理解を深めていくことも面白味の一つであると感じたよい機会でした
ここまでご覧いただきありがとうございました
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